この命のすべてで、君を想いたい

恋愛(ピュア)

この命のすべてで、君を想いたい
作品番号
1765306
最終更新
2025/12/04
総文字数
134,387
ページ数
310ページ
ステータス
未完結
PV数
5,506
いいね数
8
海辺で一人泣いていたあの日。


見知らぬ彼が差し出した青空の傘が、
私の止まっていた時間を、静かに動かした。




𓈒𓏸𓈒꙳𓂃 𓈒𓏸𓈒꙳𓂃 𓈒𓏸𓈒꙳𓂃 𓈒𓏸𓈒꙳𓂃 𓈒𓏸𓈒꙳𓂃




ひとりぼっちで過去に囚われる美少女
水瀬雫

×

太陽の元で優しく笑うイケメン
青葉空



 
𓈒𓏸𓈒꙳𓂃 𓈒𓏸𓈒꙳𓂃 𓈒𓏸𓈒꙳𓂃 𓈒𓏸𓈒꙳𓂃 𓈒𓏸𓈒꙳𓂃




私は、幸せになっちゃいけない人間。



小さい頃の“あの日”から、ずっとそう思って生きてきた。



母を、弟を、家族を失って。
「お前のせいだ」と言われ続けて。
愛される資格なんて、ないと思ってた。




そんな私に言ってくれた。




「俺が過去も全部背負う。だから一緒に幸せになろう」




その言葉に救われて、やっと少しだけ笑えるようになった。



優しい日々、友達、恋人。


全部が眩しくて、全部が夢みたいで
――それは、永遠に続くと思ってた。



でも、

世界はそんなに優しくなかった。





泣いてほしくない。
恨んでほしい。
忘れてほしい。




『もう好きじゃない』


嘘をついて別れを告げた。
本当は誰よりも愛していたのに。



それでも、空は見つけ出してくれた。
病室で、ボロボロの私を。




「最期までそばにいる、一緒に生きる」



そう言って泣きながら抱きしめてくれた。



その腕の温もりが、まだ生きていいんだって教えてくれた。



限られた時間の中で、私はもう一度恋をした。
笑って、泣いて、約束して――
世界でいちばん幸せな“最期”を生きるんだ。





――青空の傘の下で始まった恋は、
一人の少女の世界を変えた。





あなたの事が大好きだから、大切だから、




私はこの命のすべてであなたを想います。



あらすじ
雨の日、海辺で出会った二人。

偶然の傘の貸し借りから始まる日常は、少しずつ心を通わせる時間へと変わっていく。
明るい空の下、互いの距離が近づく一方で、言葉にできない思いや過去の影が心に影を落とす。

笑顔と涙が交錯する青春の瞬間、二人の心はどう動くのか――切なくも温かい、揺れる想いの物語。

目次

この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

すべての感想数:9

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop