【砂の城】インド未来幻想

ファンタジー

朧 月夜/著
【砂の城】インド未来幻想
作品番号
1687787
最終更新
2023/04/14
総文字数
133,405
ページ数
270ページ
ステータス
完結
PV数
3,080
いいね数
11
「・・・どうか思い出して――」

寄り添う『光』が更に近付き、
少女はその中に溶け込んだようだった。

トロリとした甘露《アムリタ》の感触が唇を纏う。

それはとても新鮮で心洗われる感覚でありながら、
常に手にしていた筈の宝物であった。

懐かしい想いと共に、
失われていたことの哀しみが浮き上がり、
拡散し、
消え去り……

澄んだ気を宿した身は、
深奥から止め処なく湧き上がる想い出を、
一つ一つ確実にあらゆる細胞に焼きつけ直した。

まるでめくるだけで書き込まれ、
埋め尽くされていく書物の如く――


(かなりマニアックな世界観の作品と思いますが)
◆集英社様「ノベル大賞」にて◆
◇第三次予選まで選出いただきました◇

美しいタージ=マハルの画像など
♪ 綺麗な挿絵も是非お楽しみに ♪

⌘ 1話目は少し堅めな文体で、
インド独特の用語も多用されているため、
おそらく躊躇されるかと思いますが、
2話目から分かりやすくなっておりますので、
気負いなさらずお進みください(^人^)



*背景色はもちろん『砂色』です*


あらすじ
──遠い未来の荒野と化したインド──

藩王の妾となる為だけに大切に育てられた少女が、
宿命に翻弄されながらも選んだ道は──?

祭りの夜、愛の墓廟タージ・マハルで出逢った青年の正体とは?

『砂の城』と呼ばれる地を目指し、辿り着いたその果てには、全ての始まりと終わりがあった。

インド神話をモチーフとしたファンタジーですが、諸説ある神話ですので、その旨ご承知の上、宜しければお手に取ってください。

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