太陽が月のように欠けて、世界が夜のように暗くなる。
そのとき娘の体内で魔獣の門が開いた。
平和な町に魔獣がなだれ込む。
自身が元凶だとは知らない娘の前に、光輝く金の聖獣が降り立った。
聖獣の王、麒麟。
「たとえおまえがすべてを忘れていても、俺は変わらずおまえを愛する」
「何度生まれ変わってすべてを忘れてしまっても、私は必ずあなたに恋をする」
世界の安寧を取り戻すため、身の内に抱える魔獣の門を閉じるべく、娘は聖獣王と共に旅にでる。
聖獣に守護された中華風異世界で、聖獣の王と魔獣の門を宿す娘との恋愛ファンタジーです。
ケータイ小説 野いちご
- プロローグ
- 第1章 ビャクレン
- 1.真っ暗な誕生日
- 2.金の聖獣
- 3.魔獣の門
- 4.旅立ち
- 第二章 シンシュ
- 1.心に刺さった小さな棘
- 2.聖獣様は色々ズレていらっしゃる
- 3.聖獣様の愛の形
- 4.つかの間の安寧
- 幕間 シンシュ〜テンセイ
- 1.千年後の約束
- 2.温泉の町センダン
- 3.記憶の呪縛
- 4.聖獣様は案外打算的でいらっしゃる
- 5.帝都の異変
- 第三章 テンセイ
- 1.魔獣王は意外と苦労性
- 2.魔獣王に千年の孤独を
- 3.魔獣王の調略開始
- 4.月夜の逢瀬
- 5.魔獣王と池の畔で
- 6.魔獣王と究極の選択
- 7.折れた雷聖剣
- 第四章 ロショク
- 1.聖剣の鍛冶師
- 2.龍玉を求めて
- 3.最後の晩餐
- 4.銀のシェンウー
- 5.雷聖剣・改と龍の末裔
- 第五章 再びテンセイ
- 1.黒犬魔獣との再会
- 2.壊れた人形
- 3.魔獣王は百年後に思いを馳せる
- 4.聖獣殿解放
- エピローグ