
- 作品番号
- 1791384
- 最終更新
- 2026/09/08
- 総文字数
- 75,859
- ページ数
- 21ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 94
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
-
絵本・童話1位(2026/09/10)
冬の面影がまだ色濃く残っている早春の翠湖公園に、サーカス団がやってきて、公園のなかが、にわかに活気を帯びてきた。しかし翠湖公園にやってきたサーカス団は子どもたちを満足させるものではなかった。サーカス団のなかに、いろいろな芸を演じて楽しませる動物や、離れ業を演じて、はらはら、ドキドキさせる人間はいなかったし、滑稽な仕草で笑いを誘うピエロもステージに上がらなかったからだ。面白いショーを見せて観客の受けをねらうことよりも芸術性の高いショーを見せて観客の人格を陶冶することに重点を置いたサーカス団だったからだ。サーカス団のなかにスイカ―という名前のピエロがいることはいたが、滑稽な仕草は品格がないとしてステージに上げてもらえないでいた。団の方針に異を唱えて団を追放されたスイカ―は、公園内の別の場所で独自のショーを立ち上げた。そのショーが子どもたちに好評を博して、子どもたちを夢中にさせた。それをねたんだサーカス団はスイカ―に濡れ衣を着せて裁判に訴えた。子どもたちの心を奪って、自分たちの興行利益に著しい損害を与えたというのが訴えられた理由だった。団長は弁護士や裁判官に賄賂をわたして裁判を有利に導くための裏工作をおこない、それが功を奏して首尾よく勝訴を勝ち取ることができた。その結果、スイカ―は公園のなかから追放されてしまった。郊外にある空き家のなかでひっそりと暮らし始めたスイカ―は、ある日、飼っていたオウムのあとを追いかけて翠湖公園のなかに戻ってきた。そのときに、公園のなかに隠された地下道があることを発見した。その地下道を通って、湖のなかにある島に渡ることができることに気がついたスイカ―は、これからはその島でショーをおこなうことにした。ショーに出演する動物たちも次々とその島に渡ってきて、スイカ―の指導を受けながら技の習得にはげんでいた。人間の子どもたちも、地下道があることに気がついたので、次々と島に渡ってきた。島の周りには木が茂っていて、湖岸からは島のなかが見えなかったので、気づかれることはなく、今度はその島が子どもたちのパラダイスとなった。
- あらすじ
- サーカス団のスイカ―はサーカス団を追放されたあと、別の場所で子どもたちのためのショーをおこなっていた。しかし無実の罪を課せられて、ショーを続けることができなくなった。公園のなかに隠された地下道があることを発見したスイカ―は、その地下道を通って湖のなかの島にわたり、今度はその島に子どもたちや動物を集めてショーをおこなった。
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