
- 作品番号
- 1746526
- 最終更新
- 2025/02/27
- 総文字数
- 99,603
- ページ数
- 21ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 61
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
-
絵本・童話34位(2025/10/14)
日が経つにつれて、子どもたちは、体も心もだんだん成長していった。これまではぼくと妻猫がいつもそばについていて、しっかり守ってあげなければならなかったが、これからは誰かいい友だちを見つけて、友だちとの交流の中から、立派な成猫となれるような性格形成を自分でおこなっていかなければならない。
ぼくたちが住んでいる翠湖公園の中には、公園の近くに住んでいる猫たちがたくさん集まってくる場所があり、うちの子どもたちも気が合う友だちを見つけようと思って、毎日その場所に出かけていって、いろいろな猫と交流していた。でもまだ、心から好きになれるような友だちには出会えないでいる。
秋が深まり、木々の葉が風にひらひらと舞うころ、一番下の子どものサンパオが、この公園から出ていって、猫ではなくて黒騎士と呼ばれるラブラドル・レトリバー犬を探して、友だちになりたいと急に言い出した。唐突な考えに、ぼくはびっくりした。しかし災害救助犬として、これまで大活躍してきた黒騎士を探して、友だちになることができたら、サンパオの性格形成においてプラスになるだろうと思ったので、ぼくは力を貸すことにした。サンパオだけで探しに行かせることには不安を感じたので、ぼくはサンパオに付き添って、一緒に行くことにした。ぼくの友だちである老いらくさんも、一緒についてきてくれることになった。老いらくさんはネズミだが、思慮に富んでいて、適切な助言を与えてくれることが多いので、心強く思った。家をしばらく留守にすることになるが、パントーとアーヤーのことは妻猫がきちんと面倒をみてくれるだろう。
サンパオの決意を聞いてからまもまく、ぼくとサンパオは、家族にしばしの別れを告げて旅に出た。老いらくさんもスイカボールの中に入って転がりながらついてきた。
道中、いろいろなラブラドル・レトリバー犬と出会った。いい犬もいれば、悪い犬もいた。黒騎士ではないかと思われるような犬もいた。外見とは裏腹に、心の中は陰険で恐ろしい犬もいた。ぼくがそばにいなかったら、純粋で疑うことを知らないサンパオは、うっかりして悪い犬にだまされて、狡猾なわなにはまっていたかもしれない。何度も何度も期待と失望を繰り返しながら、ぼくたちは、町の郊外を方々、探し回った。そしてついに、ある日ようやく黒騎士と出会うことができた。災害救助犬として活躍していた黒騎士は今は盲導犬として活躍していた。
ぼくたちが住んでいる翠湖公園の中には、公園の近くに住んでいる猫たちがたくさん集まってくる場所があり、うちの子どもたちも気が合う友だちを見つけようと思って、毎日その場所に出かけていって、いろいろな猫と交流していた。でもまだ、心から好きになれるような友だちには出会えないでいる。
秋が深まり、木々の葉が風にひらひらと舞うころ、一番下の子どものサンパオが、この公園から出ていって、猫ではなくて黒騎士と呼ばれるラブラドル・レトリバー犬を探して、友だちになりたいと急に言い出した。唐突な考えに、ぼくはびっくりした。しかし災害救助犬として、これまで大活躍してきた黒騎士を探して、友だちになることができたら、サンパオの性格形成においてプラスになるだろうと思ったので、ぼくは力を貸すことにした。サンパオだけで探しに行かせることには不安を感じたので、ぼくはサンパオに付き添って、一緒に行くことにした。ぼくの友だちである老いらくさんも、一緒についてきてくれることになった。老いらくさんはネズミだが、思慮に富んでいて、適切な助言を与えてくれることが多いので、心強く思った。家をしばらく留守にすることになるが、パントーとアーヤーのことは妻猫がきちんと面倒をみてくれるだろう。
サンパオの決意を聞いてからまもまく、ぼくとサンパオは、家族にしばしの別れを告げて旅に出た。老いらくさんもスイカボールの中に入って転がりながらついてきた。
道中、いろいろなラブラドル・レトリバー犬と出会った。いい犬もいれば、悪い犬もいた。黒騎士ではないかと思われるような犬もいた。外見とは裏腹に、心の中は陰険で恐ろしい犬もいた。ぼくがそばにいなかったら、純粋で疑うことを知らないサンパオは、うっかりして悪い犬にだまされて、狡猾なわなにはまっていたかもしれない。何度も何度も期待と失望を繰り返しながら、ぼくたちは、町の郊外を方々、探し回った。そしてついに、ある日ようやく黒騎士と出会うことができた。災害救助犬として活躍していた黒騎士は今は盲導犬として活躍していた。
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