
- 作品番号
- 1759538
- 最終更新
- 2025/08/27
- 総文字数
- 118,305
- ページ数
- 21ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 52
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
-
絵本・童話4位(2025/10/14)
環境汚染のために田舎に住めなくなったトノサマガエルが町にやってきて、ハエやカを駆除して町の環境衛生に貢献する物語。カエルたちは昼間は町のあちこちに出かけていって懸命に働き、夜になると湖の中で一日の疲れを休めながら、きれいな声で合唱していた。カエルたちが活躍する様子や、美しい三部合唱はマスコミで取り上げられて、カエルたちは、たちまち、町の人気者になった。しかしカエルたちは、ひどい目に遭うことがたびたびあった。この国ではカエルを食べる習慣があるので、捕まえられて、レストランの厨房に運ばれて、調理されそうになったこともあった。環境汚染の影響を受けてたくさんの奇形ガエルが生まれていたので、そこに目をつけられて、見世物としてお金を取って商売をする者もいた。ハエやカを町から一掃することができたカエルたちは、ふるさとの田舎へ帰ることにした。しかしやはり、そこはとても住めるようなところではなかった。工場がたくさんできていて、その工場から出る有機水銀などの汚染物質が川に流れ込んで川を汚していたからだ。田んぼや畑でもカエルたちは必要とされなくなっていた。農薬を用いて害虫の駆除を行う農業が普及してきたからだ。行き場を失ったカエルたちは、ふるさとを離れて、さらに辺鄙なところへ向かい、ようやくまだ汚染されていない自然豊かな環境を見つけることができた。
- あらすじ
- 田舎から町へやってきたトノサマガエルが町の環境衛生のために懸命に貢献している姿を見て、笑い猫は感動した。カエルたちは夜になると三部合唱できれいな歌を歌い、町の人たちに美しい音楽を届けていた。しかしカエルたちは、心ない人たちによって、命の危険にさらされていた。それを見て、かわいそうに思った笑い猫は、カエルたちを助けるために、自らの危険を顧みずに、悪い人たちに立ち向かっていった。
目次
-
- 登場人物
- 第一章 町にやってきたカエルたち
- 第二章 田舎に住めなくなったカエル
- 第三章 歩行者天国のトップニュース
- 第四章 夜空の星は知っている
- 第五章 アイドルとなったツヨシ―
- 第六章 町は危険だらけ
- 第七章 人に食べられそうになったカエル
- 第八章 抗議の合唱
- 第九章 助けてくれた馬小跳
- 第十章 幼なじみのオタマジャクシ
- 第十一章 デュエットで歌うカエル
- 第十二章 老いらくさんの願い
- 第十三章 移動小屋の中で
- 第十四章 遊園地で起きた悲劇
- 第十五章 雨降る夜の切ない思い
- 第十六章 馬小跳のうちで
- 第十七章 取り乱した心
- 第十八章 うれしい出来事
- 第十九章 失った故郷
- 第二十章 ようやく見つかった住みよい場所
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