七十パーセントの朝焼け—坂の町で交わす未来の手紙—

青春・友情

七十パーセントの朝焼け—坂の町で交わす未来の手紙—
作品番号
1757837
最終更新
2025/08/23
総文字数
53,449
ページ数
18ページ
ステータス
完結
PV数
138
いいね数
0
 瀬戸内海を一望する坂の町・琴瀬。中学二年の成美は先天性心疾患の悪化で九月五日に大手術を控えている。「成功率は七割」という医師の言葉を胸に抱えながらも、彼女は“普通の毎日”を守りたいと願う。転校生の岳が差し出した麦茶から始まった小さな縁は、やがて「夢の計画ノート」という大きな希望に育つ。
 幼なじみの太陽、図書委員の真菜、剣道部の哲平、放送委員の百合子――それぞれ悩みを抱えた仲間たちと、成美は夏の海を歩き、盆踊りの雨に濡れ、砂浜で幼い日のタイムカプセルを掘り当てる。やがて落雷事故が成美一人を“同じ一日”へ閉じ込め、彼女は仲間の本当の弱さと向き合うことになる。
 「誰かに生かされるなら、私も誰かを生かしたい」――決意の朝、手術室の扉が閉まり、残された五人は病院の屋上で「未来の手紙」を読み上げる。
あらすじ
心臓手術を控える成美は、転校生の岳から「夢の計画ノート」を提案される。幼なじみ太陽ら仲間と願いを追う夏、落雷で成美だけが同じ一日を繰り返す。不安と孤独を抱えた彼女は仲間の本音に触れ、「生かされる命の意味」を見つめ直す。手術当夜、屋上で朗読される「未来の手紙」が六人を結び、秋祭りの花火が希望を照らす。

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