未来に続く、未完成な恋

恋愛(学園)

ゆのか/著
未来に続く、未完成な恋
作品番号
1769524
最終更新
2026/02/16
総文字数
17,238
ページ数
14ページ
ステータス
未完結
PV数
0
いいね数
0
放課後の体育館、床に伸びるオレンジ色の光。
ボールの弾む音と、靴のきしむ音が静かに響く夕方。

特別な約束があったわけじゃない。
同じクラスになっただけで、
ただ同じ学校に通っていただけ。
それなのに、気づけば帰り道が重なって、
何でもない会話が、少しずつ大事になっていく。

笑った理由も、沈黙の意味も、
きっとお互いちゃんとは分かっていない。
それでも隣にいる時間が、
昨日より今日、今日より明日と
少しずつ手放せなくなっていく。

伝えたい言葉は胸の奥にしまったまま。
一歩踏み出せば変わってしまいそうで、
この距離を壊すのが怖くて、
「好き」の二文字だけが、言えないまま残る。

春の風は優しくて、
でもどこか、終わりの匂いもしていた。
この時間はずっと続かないと知りながら、
何も知らないふりをして、
私たちは今日も同じ帰り道を歩く。

――これは、恋になる少し前。
そして、忘れられない春の記憶の物語。
あらすじ
同じ体育館で過ごす日々の中、春輝は幼なじみの菜々に想いを抱く。しかし関係を壊すことを恐れ、気持ちを伝えられないまま距離を置いてしまう。やがて菜々は期待することをやめ、二人の時間は静かにすれ違っていく――。失いかけて初めて気づいた想いを胸に、春輝はようやく一歩を踏み出す。春の終わりに始まる、未完成な恋の物語。

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