恋愛(ピュア)
完

- 作品番号
- 1754564
- 最終更新
- 2025/07/03
- 総文字数
- 44,706
- ページ数
- 17ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 306
- いいね数
- 2
貴方の記憶の片隅に、もしこの光が届くことがあれば、それはきっと、偶然ではないでしょう。
あの日々の輝きと、そして、変わらぬ優しさに、心からの感謝を込めて。
白石結衣
- あらすじ
- これは主人公の結衣がある男の子と出会い、初恋を経験するお話です。
窓から差し込む光や風の音で、当時の思い出がよみがえるように、二人が一緒に未来へ進んでいくまでの大切な日々が描かれています。
心の中にずっとあった想いをみんなにも伝えたいなって思って書かれた作品です。
半分事実、半分創作だけど、きっとあなたの心にも、甘酸っぱい青春の思い出や、温かい気持ちを届けてくれるはずです。
目次
-
- 第一章:星が降った日 - 坂道の下の約束
- 第二章:再会への兆し - 小学校時代
- 第三章:影の始まり - 中学1年生時代
- 第四章:遠ざかる背中、募る想い - 中学2年生時代
- 第五章:動き出す時間 - 中学3年生時代
- 第六章:一歩の先に - 中学3年生時代
- 第七章:衝撃の真実 - 3年生の秋、突然の告白と誤解の解消
- 第八章:松葉杖の君 - 決意、そして一歩
- 第九章:交差する想い - 彼の返事
- 第十章:期待と熱狂の招待 - 彼の言葉
- 第十一章:コートサイドの熱狂 - 彼の輝き
- 第十二章:降り止まぬ雨 - 迷いと後悔
- 第十三章:体育館裏の告白 - 秘めたる想い
- 第十四章:初めての共同作業 - 動き出す未来
- 第十五章:未来への手紙 - 新しい始まり
- 第十六章:ふたりの軌跡、永遠の約束
- 第十七章:同じ空を見上げて - 二人の夢
この作品の感想ノート
この作品を読まさせていただくのはこれが3回目です。
エントリーされたということを知った嬉しさの勢いで、1週間前に読んだばかりですがこうして再び好きなことをして時を刻むというまるで世界の全てが、この物語という一点に収束したがごとく最も贅沢な時間を過ごしました。
著者にとって、私の感想は新鮮味はないでしょうが、感想が投稿されたことにより、たった一人でも良いのでこの作品に触れるきっかけになればとの思いでキーボードに向かっています。皆さんの坂道の下の水たまりは、すぐ近くにあるのかもしれません。気づいていないだけで。その気づきにこの物語はきっと皆さんの背中を押してくれます。恋だけが水たまりではないのです。
今回はサイトがポッピーなこともあり、軽い気持ちで読んでみようと読み始めました。
印象に残るのは、まずはとにもかくにも状況描写。この手の巧みな比喩表現が好きな方は、この作品は何度読んでも興味が尽きないと思います。特に心模様と実際の行動、態度が一致していない場面、「結衣ちゃん」と思わず拓海くんが呼んだ時のお互いの恥ずかしさ、存在自体がプラスに働く、「本当に....っ、嬉しいよ」のこのちっさい「っ」に込められた思い。
そして、言葉の響き、漢字の造形、ひらがなと漢字のコントラストらの美。同じ言葉の選択でも別の意味での解釈が出来たりと言外での意図をくみ取ることはとても読み手の空想の世界を拡げるとともに視覚だけではなく大切な音楽のしらべが耳に届いているかのようです。
また、著者の紙媒体への想いもひしとつかめたような気がします。アルバム、インク、参考書、ノート、便箋などの物理的な物体を介して物語を進めていることに気づいたのです。だからこそ、この物語が未来屋書店さんの店頭に並び、女子学生が手に取る姿を楽しみに待ちたいです。
レビューも書いてみたい気がしますが、きっと今の私はその能力に達していないかなです。
著者へのあこがれで読み始めたこの作品。次の作品も待ち焦がれる思いです。10年後でもいいです。10年間音信不通でもいいです。それくらいの期間であればこの作品をまだまだ楽しくも甘酸っぱくも読むことが出来ます。
最後に著者は意図されていたのかどうかわかりませんが、友情への強いメッセージを感じたことでここにペンを置きます。千字内ですべての想いを書き込むのは今の私には少しハードルが高いですね。
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