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青春・友情

稲村カカシ/著
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作品番号
83950
最終更新
2009/03/22
総文字数
77,289
ページ数
201ページ
ステータス
完結
PV数
64,070
いいね数
0
ランクイン履歴

青春・友情39位(2008/08/08)

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青春・友情39位(2008/08/08)



人々が俯いて行き交う街角の、薄暗い路地に置かれた段ボール箱…

風通しの悪い湿気た空気に、段ボールの端が濃く変色している。


その箱の中から微かに聞こえる息遣いは、時に激しく、時に消え入りそうに弱くなる。

捨てられた仔犬が怯えながら箱から顔を出し、新しい飼い主がいないか雑踏を見詰めている。


大きな物音に震え、孤独に負けそうになりながらも、路地の入口から見える光を見続ける。

空腹に踞り、箱の底に敷かれた新聞紙に横たわっても、それでも自分を包み込んでくれる温かい手を待ち続ける。



俺達は仔犬だ。
自分で気付いていないだけで、あの仔犬と同じなんだ――




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この作品のレビュー

★★★★★
2009/12/10 20:30
投稿者: いとう純子 さん
ネタバレ
『許す』ということ

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★★★★★
2009/02/21 11:17
投稿者: 朱理亜 さん
一見、素朴なお話だけど・・・

一見すると、素朴なお話だけれど、ちゃんとお話の芯にテーマが通っていて、読み応えがありました。 文章も簡潔に綴られていて、サクサク読む事が出来ました。 読む価値、大アリです。

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★★★★★
2008/08/19 21:41
投稿者: 如月 蜜 さん
『静かな』

静かな物語です。 あたたかい雨の降る夜に、ゆっくりと読みたいような。 普段コメディやホラーで活躍されている作家さんですが、私は今回のお話が一番すきになりました。 素敵なお話でした。 ぜひ、どうぞ。

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この作品のひとこと感想

すべての感想数:13

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