世界は全てが濃い灰色で、何処を向いても色なんてない。 何も感じない。 ここには何も無いんだ。 生きている理由も、生きていく目的も分からない。 いや… そんな物なんて、初めから存在していないんだ。 愛情も友情も、家族だって嘘で造った幻影だ。 意味も価値も、もうどうだって良い。 ずっと独りだったし、これからも独りだ――… .