恋に臆病な私が好きになったのは、
「お前、俺の名前忘れたの?」
クールで完璧主義な、隣の席の男子でした─────。
「また迷子にならないように、手握っててやるから」
「あそこに咲いてる花、綺麗って思うだろ?ミナミは、あれよりずっと綺麗で可愛い」
普段は塩対応で冷徹な彼は、私にだけは誰よりも優しくて真っ直ぐで。
それなのに、
「…ごめん。俺、ずっと嘘ついてた」
本当の彼は、大空に吸い込まれそうな程に儚かった。
神様、どうか私に、
彼の笑顔を見せて下さい────。
「…私、神様の創った欠陥品なんだと思ってた」
相貌失認症の少女
南野 沙羅
×
「お前が俺の事分かんなくても、俺がお前を探し出す。絶対に」
クラス1のクールイケメン男子
滝口 神葉
神様が開いてくれたこの道は、
きっとどこまでも、続いていく。
2022.6.17~2022.8.18