新撰組で育った少女は、
寂しさが分かるようになった。
そして女となった少女は、新たな感情を知る。
『思ってることあんなら言えっつっただろうが。
飲み込んでんじゃねえよ』
こちとら7年お前の成長を見てんだよ。
あんな何も出来ないガキだったお前も、
涙を下手に隠すお前も。
俺はずっと、見てたんだよ。
*
それを教えてくれたのは、1人の鬼。
『てめえが苦しい理由教えてやろうか。
俺のことが好きで好きで、
───…どうしようもねえからだよ』
愛情というものは。
とても深くて、量り知れないもので、
綺麗だ。
浅葱色の約束。─番外編─
※『浅葱色の約束。』
こちらの続編となります。
歴史は安定のスルーです。ご了承ください。