大嫌いな兄の友人は、国民的アイドルです。

恋愛(ラブコメ)

大嫌いな兄の友人は、国民的アイドルです。
作品番号
1789641
最終更新
2026/08/17
総文字数
1,610
ページ数
1ページ
ステータス
未完結
PV数
3
いいね数
0
「お前ら、本当に仲いいよな」

そう言われるたび、私は全力で否定する。

「は!? どこが!?」

私――瀬名美緒には、昔から大嫌いな男がいる。

兄・玲央の親友、朝比奈悠。

幼い頃からずっと一緒。
研究生時代も、同じ夢を追いかけた仲間。

……なのに、こいつは本当に空気が読めない。

「美緒、怒ってる?」

「怒ってない」

「お腹減ってるんでしょ?」

「違う!」

「ほら、好きなガム」

「いらない!!」

そんな悠は、今や誰もが知る国民的アイドル。

一方の私は、地元の小さなアイドルグループで活動中。

音楽番組で共演すれば、女性アイドルに囲まれている悠を見て、なぜかイライラする。

「紹介してよ」

「……別にいいし」

「美緒、なんで怒ってるの?」

「怒ってないってば!」

国民的アイドルになったって、私にとっては昔と何も変わらない。

大嫌いで、ムカついて、顔を見ると喧嘩ばかり。

……そう思っていた。

ある日、兄がかつて所属していた人気グループと音楽番組で共演することになった。

そこで、メンバーの一人から突然言われた。

「お兄ちゃんの件、ごめんな」

「……え?」

「あ……知らなかったんだ。ごめん。今の聞かなかったことにして」

兄・玲央が人気絶頂の中、突然アイドルを辞めた理由。

そして、かつて兄の一番の親友だった悠と、兄が疎遠になった理由。

私は何も知らなかった。

いや――知らされていなかった。

「悠。お兄ちゃんに何があったの?」

「知らない」

「嘘でしょ」

「……俺ら、もう疎遠なんだよ」

そう言った悠の顔は、いつもののんびりしたものとは違っていた。

大嫌いだったはずの兄の親友。

ずっと近くにいたのに、私は何も知らなかった。

そして気づけば――

私は、誰よりも近くにいるはずの彼を、今までとは違う目で見るようになっていた。

大嫌いな兄の友人は、国民的アイドルです。

笑って、喧嘩して、すれ違って。

それでも、いつも一番近くにいた。

これは、国民的アイドルと売れないアイドルの、ちょっと騒がしくて、少し切ない恋の物語。
あらすじ
兄の親友・朝比奈悠は、今や国民的アイドル。

昔から大嫌いなはずなのに、音楽番組で共演するたび私に絡んでくる彼に、なぜか心が騒ぐ。

そんなある日、兄の元メンバーから「お兄ちゃんの件、ごめんな」と告げられる。

人気絶頂で突然脱退した兄。その理由を、悠は知っている――?

大嫌いだったはずの彼との、秘密から始まる恋。

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