友達以上恋人未満

恋愛(ピュア)

紫陽花/著
友達以上恋人未満
作品番号
1785623
最終更新
2026/06/30
総文字数
26,554
ページ数
18ページ
ステータス
完結
PV数
26
いいね数
0

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高2の由良には、中学時代からずっと片想いしている男友達の楓がいる。
中2の冬、由良は決死の覚悟で楓に告白したが振られてしまう。
しかし、その後もお互いに気まずさを乗り越え「一番の親友」として一緒にい続け、今では周囲から「付き合ってないのが不思議」と言われるほどの「友達以上恋人未満」のポジションに収まっている。
今の距離感はとても心地よくて特別。
だからこそ由良は、「もう二度と『好き』とは言わない」と心に決めていた。
またフラれて、この特等席を失うくらいなら、
都合のいい「一番の女友達」でいるほうがずっとマシだから。

高2の春、クラスメイトの大人しい女子・美奈から、由良は放課後に突然呼び出された。
そこで美奈から真っ赤な顔で告げられたのは、予想外のSOSだった。
「由良ちゃん、お願い……!私、楓くんのことが好きなの。一番近くにいる由良ちゃんに、協力してほしい!」
美奈は、楓といつも一緒にいる由良なら、
彼の趣味も好きなタイプもすべて知っているはずだと、必死に手を握ってきたのだった。
大好きな男の子の恋を、元・失恋相手の自分が応援する――。
そんな残酷な現実に絶望する由良だったが、「協力できない」と断れば、
なぜ楓を他人に渡したくないのかという自分の本心が楓や周囲にバレてしまう。
今の「一番の友達」という立場を守るため、
由良は涙をのんで、渋々キューピッド役を引き受けてしまう。

そこから、3人の奇妙な関係が始まる。
由良は美奈にアドバイスし、2人が仲良くなれるようお節介を焼く。
作戦は上手くいき、楓と美奈は少しずつ距離を縮めていく。
しかし、他の女子のために恋のプロデュースをしながら、
楽しそうに美奈と笑い合う楓の姿を見るたび、由良の胸は張り裂けそうだった。
だが、変化が起きたのは由良の心だけではなかった。
美奈をアシストするために、あえて自分から楓と距離を置こうとする由良に対して、
今度は楓が不満と焦りを募らせ始める。
ある日の放課後、楓は由良を呼び止め、拗ねたように、だけどどこか必死な様子で問い詰めてきた。
ただの「女友達」に向けるものにしては、あまりにも独占欲の強い楓の態度に、由良の心は激しく揺さぶられる。

女の子としてのプライドと壊したくない関係の間で揺れる由良の
甘酸っぱくて少し痛い、2度目のアオハル・ラブストーリー。

目次

    • 第1話:トモダチの境界線

    • 第2話:作戦会議は放課後のファミレスで

    • 第3話:一番近くの遠い人

    • 第4話:二人っきりの帰り道、いつも通りが苦しい

    • 第5話:初めてのステップ

    • 第6話:既読スルーの夜に

    • 第7話:雨の日の貸し借り

    • 第8話:名前入りの嘘

    • 第9話:男友達の知らない顔

    • 第10話:一歩引くための嘘

    • 第11話:置いてけぼりの男

    • 第12話:三人の距離

    • 第13話:無自覚な独占欲

    • 第14話:美奈の涙と、由良の罪悪感

    • 第15話:境界線の向こう側

    • 第16話:雨上がりの宣戦布告

    • 最終話:綺麗で残酷な二人

    • あとがき

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