八月の蛍

ミステリー・サスペンス

八月の蛍
作品番号
1792630
最終更新
2026/09/23
総文字数
65,564
ページ数
17ページ
ステータス
完結
PV数
36
いいね数
0
 川で、身元のわからない男の遺体が見つかった。両手には、古い火傷の痕があった。

 県警捜査一課の柚木と、新人刑事の三雲が辿り着いたのは、二十年前に城見町で起きた倉庫火災である。放火犯とされたのは、当時十六歳の少年。少年は町を捨て、以来消息を絶っていた。

 町の南の外れに、老いた母が一人で暮らしている。「火付けの母」と呼ばれながら、二十年、盆のたびに軒先の提灯を灯し続けた女だった。―帰ってくる息子の、目印として。

 誰も掘り返したがらない二十年を、二人の刑事が拾って歩く。

 地方の町の、記憶と赦しの物語。

 ※【柚木刑事シリーズ 第一作】本作は、城見町を舞台にした三部作の第一作です。県警捜査一課の柚木数馬と、新人刑事の三雲拓海。各作品は独立した事件ですので、どこからお読みいただいてもかまいません。

第二作『忘れ雪』(9月24日公開)
 積もらずに消える雪を、忘れ雪という。八十歳の女が、六十年前の殺人を告白しに来る冬の話です。

第三作『約束の庭』(9月25日公開)
 その庭の桜は、卒園していった子どもたちの数だけ植えられていた。柚木の、最後の事件です。

 ※柚木数馬は、Kindleで刊行中の『柚木刑事シリーズ』(全三巻)と同じ、県警捜査一課の刑事です。
あらすじ
川で見つかった身元不明の男の遺体。両手には古い火傷の痕があった。県警捜査一課の柚木と新人刑事の三雲が辿り着いたのは、二十年前の倉庫火災。放火犯とされた十六歳の少年は町を去り、老いた母は「火付けの母」と呼ばれながら、盆のたびに提灯を灯し続けていた。誰も掘り返したがらない二十年を、二人の刑事が拾って歩く。記憶と赦しの物語。

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