恋愛(実話)
完
天使もえ/著

- 作品番号
- 1753533
- 最終更新
- 2025/06/09
- 総文字数
- 10,425
- ページ数
- 12ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 369
- いいね数
- 0
誰にも言えなかったことがある。
泣きたかった夜も、
誰かに抱きしめて欲しかった朝も。
泣いても泣いても朝が来て、
眠れぬまま、まぶしい陽に目を細めた夜明けも。
私が見せていた笑顔の裏には、
誰にも見せられない“ほんとうの私”がいた。
本当は、ただ誰かに気づいてほしかった。
でも、気づかれたら壊れてしまいそうで。
「元気だよ。」
「大丈夫。」
「もう、とっくに忘れた。」
そんな言葉ばかり重ねて、
口にするたび、胸の奥がきゅっと痛んだ。
でも誰かに弱った心を見透かされたくなくて。
ただ、強くなりたくて。
強がることが、強さだと信じていた。
ひとりで立つことが、
大人になることだと思っていた。
でも本当は、弱さに寄りかかりたかった。
触れたら壊れそうな心を、
そっと包んでくれる人に、出逢いたかった。
これは恋に傷つき、恋に救われたひとりの女の子の
静かに、でも確かに光へと歩いていった物語。
泣きたかった夜も、
誰かに抱きしめて欲しかった朝も。
泣いても泣いても朝が来て、
眠れぬまま、まぶしい陽に目を細めた夜明けも。
私が見せていた笑顔の裏には、
誰にも見せられない“ほんとうの私”がいた。
本当は、ただ誰かに気づいてほしかった。
でも、気づかれたら壊れてしまいそうで。
「元気だよ。」
「大丈夫。」
「もう、とっくに忘れた。」
そんな言葉ばかり重ねて、
口にするたび、胸の奥がきゅっと痛んだ。
でも誰かに弱った心を見透かされたくなくて。
ただ、強くなりたくて。
強がることが、強さだと信じていた。
ひとりで立つことが、
大人になることだと思っていた。
でも本当は、弱さに寄りかかりたかった。
触れたら壊れそうな心を、
そっと包んでくれる人に、出逢いたかった。
これは恋に傷つき、恋に救われたひとりの女の子の
静かに、でも確かに光へと歩いていった物語。
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