ケータイ小説 野いちご

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    • 憧れの先輩
    • 飲み会
    • 頭ぽんぽん

    がやがやと騒がしい飲み会の場を誰にも気づかれないように抜け出し、外の空気を吸う。
    「ふう・・・・・・」
    今はサークルの飲み会の真っ最中なのだが、私はそれが苦手。
    お酒自体は好きだけど、先輩の飲み物がいつなくなるか目を離せないし、飲み過ぎて具合が悪くなった人がいたら看病しなきゃいけない。
    ゆっくりのんびり飲めない飲み会は、あまり好きじゃない。
    5分だけ、休憩。
    そう思っていたら、後ろから先輩の声がした。
    「やっぱりまお、ここにいた」
    振り向けば、朗らかに笑う先輩が。
    「先輩、どうして外に?」
    「まおが出てくの見えた気がして。まお、サークルの飲みの度に仕事ばっかで飲めてないよな」
    ごめんな、と先輩は私の頭を軽くなでた。
    顔が熱くなる。
    思わず俯くと、先輩はそれを知ってか知らずか私の顔をのぞき込む。
    「な、これから二人で飲み直さねえ?」
    先輩は悪戯顔で笑って、私の手を引いて夜の街へ駆け出した。

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    • 同級生
    • 放課後
    • 教室
    • 切ない【お題】

    ・・・・・・なんでだよ。

    悔しくて、拳をぎゅっと握りしめる。

    俺の視界に映るのは、彼女と手をつないで帰る一人の男を寂しげに見つめるあいつの顔。

    辛いなら、見なきゃいいのに。

    目が離せないのか、ずっとその男の背中を見続けるあいつにイラッとして、いてもたってもいられなくて。

    後ろから、あいつの目を俺の手で塞いだ。

    「っ!?」

    「んな顔するくらいなら最初から見てんなよ」

    俺の存在にやっと気づいたらしく、突然目の前の女はあたふたし始めた。

    「な、なんであんたがここに、てか離しなさいよ」

    「無理」

    「はあ?」

    「お前が泣き止むまでは、離せない」

    「な、泣いてなんかっ」

    いっつも強がるこいつは、本当に可愛くない。

    少しくらい、俺にくらいは、弱さ見せたっていいのに。

    「お互い、不毛な恋してんなあ」

    聞こえないような声でそっと呟いて、涙が流れないように、俺は笑った。

    開く閉じる

    • 同級生
    • 登校中
    • 切ない【お題】

    あと何センチ?

    手と手のキョリは10センチ。
    心のキョリは?

    私はもう0センチだよ。
    でも君は50センチぐらいあるんでしょ?

    くだらない話をしたり、悩みを聞いてくれた君は私のヒーローだよ。
    私は君のヒロインになれないの?

    ずっとそばにいてくれた君はあの娘の虜になって私を消した。
    それが何よりも悲しかったよ。

    今は話してくれるけど、いつか壊れるんでしょ?彼女で壊れるんでしょ?
    私はあいにく君のお陰で経験してるから分かるんだよ。

    だから、壊れる前に君の心に触れたい。

    大事な存在になりたい。

    なんて思っちゃダメですか?

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