プロフィール
瑠鈴
【会員番号】510205
▼瑠鈴(RURI)
私生活多忙の為、更新停滞気味ですが、どう気長にお付き合い頂ければ嬉しいです(*´-`)
『モノクロな世界~消国の血族~』非公開にさせて頂きます。申し訳ないです。
▼最新完結
『ブラック クリスマス』(2020.12.25 公開)
▼野いちごおススメ作品掲載
『影送り』
『ラスト・バレンタイン』
2020.12.25
Fan Mail*
〒2018/02/28
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公開リスト一覧
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レビュー一覧
2017/04/09 23:18
ネタバレ
冷たいのに、温かい雪
失った両親。崩れた家族。
名前も全てを偽ってまで、復讐を誓った主人公。
蓬条依良、彼への復讐を遂げる。
そう誓った筈なのに、彼への復讐はお門違いの復讐で、そして。
『好きになるなんてあり得ない』
自分なんかが、愛してはいけない人だった――――
*
それぞれが抱える過去、絡みゆく闇、複雑に絡み合う繋がり。
そして、隠されていた愛情。
真っ白な雪が積もるように、白く染まってしまえばいいのに。
冬雪の抱えた暗い過去に、絡み合っていく登場人物が抱えたモノが物語をどんどん急展開へと進めていきます。
それが決して不自然ではなく、儚さを増していきながら創られていく。
繊細な文章で彼女の想いを、綺麗に描かれています。
シリアスな中にもくすりと笑える所もあり、飽きさせない文章に圧巻です。
色々なものを抱えた、個性豊かな登場人物にも御注目あれ。
決して甘々なだけが恋愛ではない。
是非、御一読を。
2017/03/18 00:00
ネタバレ
願い事
前日に降った雨のせいで川は増水していて。彼に会えないのなら、私が君に会いに行くーーーー
その物語を読みながら涙ぐむ沙織。
それを見つめる彼。
一年に一度の七夕で、織姫と彦星が出会うのもこの日一度きり。
限られた時間の中で、二人は何を話すのか。
一年に一度。
たった一年に一度。
その時間でしか会えない。
目の前の温もりは、きっと当たり前だなんて思っちゃいけないーーーー
*
沙織ちゃんと彼の会話にほんのりとした優しいものを感じて、時折クスリとするシーンもあって。
愛する人の存在を傍で感じられない、愛を告げる事も出来ない。一年に一度だと言っても、条件付きで運次第。
それを思って、彼女との時間を願う姿に、この2人の幸せな毎日を願わずにはいられませんでした。
季節は外れてしまいましたが、等身大の、そして憧れる優しい素敵な物語です。
是非御一読を。
2017/03/15 03:08
ネタバレ
外見と本質
林檎は赤いという考え方をしたならば、青林檎はどうなのか。赤いのは皮だけで、全体の一割にも満たない。
そんな外見だけ見ていても、本質なんて分からない。
まるで屁理屈。捻くれたような林檎の命題を語る彼だけれど。
林檎の赤と、さくらんぼの赤。
ーーーーでも、優しさが見え隠れする。
*
林檎の命題に確かにそうだなと頷きつつ、最後の、みのりの描く文章に色んな思いが込められていて、そんなふわりとした、彼らの創り出す雰囲気に心が奪われました。
可愛らしい表現をぶっきらぼうに口にする智君に、きつくも温かさを感じるその行動にキュンとしながら。
一文一文の言葉と表現が綺麗で、余韻が忘れられず、何度も何度も読み返して。
けれども素敵過ぎて、私なんかには言葉をまとめる事が出来ません。言葉には表せない程の、そんな素敵な作品でした。
是非、御一読下さい。
2015/01/04 08:39
爽やかイケメンなのか、黒いのか。
クリスマス。
下駄箱に入っていたのは――水色の、封筒。
格好良い1年生からの告白に焦る主人公。
だが、呼び出しの時間まであと3分。
その時、告白の相手、市原圭が現れて――
***
爽やかイケメンの筈なのに。
いや、さっきまではそうだったのに。
……何で、いきなり豹変してるの?
***
彼女の素直な気持ちと、彼とのやり取りが絶妙で、1pの作品を読んでいた以上の読後感でした。
とっても素敵でドキドキしましたし、この後、彼等がどうなったのか気になります。
是非御一読下さい!!
クリスマス。
下駄箱に入っていたのは――水色の、封筒。
格好良い1年生からの告白に焦る主人公。
だが、呼び出しの時間まであと3分。
その時、告白の相手、市原圭が現れて――
***
爽やかイケメンの筈なのに。
いや、さっきまではそうだったのに。
……何で、いきなり豹変してるの?
***
彼女の素直な気持ちと、彼とのやり取りが絶妙で、1pの作品を読んでいた以上の読後感でした。
とっても素敵でドキドキしましたし、この後、彼等がどうなったのか気になります。
是非御一読下さい!!
2015/01/04 08:31
ネタバレ
まるで、チョコミントの様な。
放課後、いきなりデートに誘われた主人公、世尾。
恋人同士と言うわけでもない関係だが、そんな
少女、幾羽とデートをする事に。
楽しそうに微笑む、笑顔の幾羽だったが――……
***
『私、世尾君のことが――』
観覧車で、彼女が伝えたかったこと。
恋と彼等自身を『チョコミント』と表現した彼女の思い。
胸が締め付けられるようで、でもどこか彼等の恋を素敵だなぁ……と思っている自分も居ました。
彼女が最期に起こした行動も全て、儚げで。
世尾君は、きっとこれから暫くこの世界で苦しむのでしょう。
それでも、彼がこの世で強く生きていこうとする姿に胸を打たれました。
甘いだけでなく、本の少しミントの混じった、そんなチョコミントの様な二人の恋。
是非御一読下さい。素敵な物語です。