瑠鈴さんのレビュー一覧
失った両親。崩れた家族。
名前も全てを偽ってまで、復讐を誓った主人公。
蓬条依良、彼への復讐を遂げる。
そう誓った筈なのに、彼への復讐はお門違いの復讐で、そして。
『好きになるなんてあり得ない』
自分なんかが、愛してはいけない人だった――――
*
それぞれが抱える過去、絡みゆく闇、複雑に絡み合う繋がり。
そして、隠されていた愛情。
真っ白な雪が積もるように、白く染まってしまえばいいのに。
冬雪の抱えた暗い過去に、絡み合っていく登場人物が抱えたモノが物語をどんどん急展開へと進めていきます。
それが決して不自然ではなく、儚さを増していきながら創られていく。
繊細な文章で彼女の想いを、綺麗に描かれています。
シリアスな中にもくすりと笑える所もあり、飽きさせない文章に圧巻です。
色々なものを抱えた、個性豊かな登場人物にも御注目あれ。
決して甘々なだけが恋愛ではない。
是非、御一読を。
前日に降った雨のせいで川は増水していて。彼に会えないのなら、私が君に会いに行くーーーー
その物語を読みながら涙ぐむ沙織。
それを見つめる彼。
一年に一度の七夕で、織姫と彦星が出会うのもこの日一度きり。
限られた時間の中で、二人は何を話すのか。
一年に一度。
たった一年に一度。
その時間でしか会えない。
目の前の温もりは、きっと当たり前だなんて思っちゃいけないーーーー
*
沙織ちゃんと彼の会話にほんのりとした優しいものを感じて、時折クスリとするシーンもあって。
愛する人の存在を傍で感じられない、愛を告げる事も出来ない。一年に一度だと言っても、条件付きで運次第。
それを思って、彼女との時間を願う姿に、この2人の幸せな毎日を願わずにはいられませんでした。
季節は外れてしまいましたが、等身大の、そして憧れる優しい素敵な物語です。
是非御一読を。
林檎は赤いという考え方をしたならば、青林檎はどうなのか。赤いのは皮だけで、全体の一割にも満たない。
そんな外見だけ見ていても、本質なんて分からない。
まるで屁理屈。捻くれたような林檎の命題を語る彼だけれど。
林檎の赤と、さくらんぼの赤。
ーーーーでも、優しさが見え隠れする。
*
林檎の命題に確かにそうだなと頷きつつ、最後の、みのりの描く文章に色んな思いが込められていて、そんなふわりとした、彼らの創り出す雰囲気に心が奪われました。
可愛らしい表現をぶっきらぼうに口にする智君に、きつくも温かさを感じるその行動にキュンとしながら。
一文一文の言葉と表現が綺麗で、余韻が忘れられず、何度も何度も読み返して。
けれども素敵過ぎて、私なんかには言葉をまとめる事が出来ません。言葉には表せない程の、そんな素敵な作品でした。
是非、御一読下さい。
クリスマス。 下駄箱に入っていたのは――水色の、封筒。 格好良い1年生からの告白に焦る主人公。 だが、呼び出しの時間まであと3分。 その時、告白の相手、市原圭が現れて―― *** 爽やかイケメンの筈なのに。 いや、さっきまではそうだったのに。 ……何で、いきなり豹変してるの? *** 彼女の素直な気持ちと、彼とのやり取りが絶妙で、1pの作品を読んでいた以上の読後感でした。 とっても素敵でドキドキしましたし、この後、彼等がどうなったのか気になります。 是非御一読下さい!!
クリスマス。
下駄箱に入っていたのは――水色の、封筒。
格好良い1年生からの告白に焦る主人公。
だが、呼び出しの時間まであと3分。
その時、告白の相手、市原圭が現れて――
***
爽やかイケメンの筈なのに。
いや、さっきまではそうだったのに。
……何で、いきなり豹変してるの?
***
彼女の素直な気持ちと、彼とのやり取りが絶妙で、1pの作品を読んでいた以上の読後感でした。
とっても素敵でドキドキしましたし、この後、彼等がどうなったのか気になります。
是非御一読下さい!!
放課後、いきなりデートに誘われた主人公、世尾。
恋人同士と言うわけでもない関係だが、そんな
少女、幾羽とデートをする事に。
楽しそうに微笑む、笑顔の幾羽だったが――……
***
『私、世尾君のことが――』
観覧車で、彼女が伝えたかったこと。
恋と彼等自身を『チョコミント』と表現した彼女の思い。
胸が締め付けられるようで、でもどこか彼等の恋を素敵だなぁ……と思っている自分も居ました。
彼女が最期に起こした行動も全て、儚げで。
世尾君は、きっとこれから暫くこの世界で苦しむのでしょう。
それでも、彼がこの世で強く生きていこうとする姿に胸を打たれました。
甘いだけでなく、本の少しミントの混じった、そんなチョコミントの様な二人の恋。
是非御一読下さい。素敵な物語です。
悪魔を呼び出し、復讐を誓う少女。
憎しみに染まった、瞳。
強い強い憎しみの心に、興味を抱いた悪魔は――――
『お前の願い、聞き届けた・・・・・・』
数年後、悪魔のとった行動と彼女の最期。
そして、彼女の憎しみの眼差しを向けられたのは一体誰か。
涙を流し、愛しい人の名前を呟いたのは――――
***
最後の驚く展開と共に、何度読んでも心が締め付けられます。
最後まで目が離せない素敵な文章に、素敵な描写に、圧巻です。
是非皆様、ご一読下さい!!
転校初日、自己紹介の地味な緊張を味わいながらの、SHR。
自分の席へと向かった先で見たもの――――
細かい描写と心理描写、主人公の気持ちがありありと伝わってきて、自分が学生だから、というわけではなく・・・・・・
彼の居る教室が、目に浮かぶ。
そんな作品です。
いつも一人で居る彼女、そしてその理由。
ノートに走らせるシャーペン。
空の絵。
そして――――
彼の行動も、どこか人間らしく、とても楽しめる作品です。
是非、ご一読ください!!
無口な、何を考えているのか分からない彼氏、快里。
誰から告白されても振り続け、ふとした安い自分の告白をokする・・・・・
そんな彼との一周年記念日。
一年経つと、初めから疑っていた彼の気持ちは、更に分からなくなる。
伝えてくれない気持ち。
聞いたことのない「好き」という言葉。
倦怠期?
マンネリ?
・・・・・分からないけれど、彼の気持ちが分からない。
付き合って一年目の日に起こす、彼女の行動。
そして――――
彼の、思ってもみなかった本心。
*
気持ちが分からなかったら、辛いし苦しい。
別れたくなる。
そんな、誰にでもある気持ちがありありと伝わってきて、とても楽しめました。
彼女の気持ちと、彼の気持ち。
とても楽しめる作品です。
是非、ご一読下さい!
何故か、妙に目を引かれる題名。
それにつられる様にして、この作品を手に取りました。
一言で言うならば、切ないにつきます。
彼女の、その覚悟と気持ち。
彼への想い。
片思いの毎日が楽しくて、それが続けばいいのにって。
そう思う事は、私達の日常でもよくある事。
でも、彼の幸せを願って、こんな行動が取れるものでしょうか?
彼の事が好きだからこそ、彼女の切実な思いが伝わってきました。
心理描写が、主人公の気持ちを痛い位に、突き刺すように伝わってきました。
片思いをしている人だけでなく、恋をしている人だけでなく、楽しめる作品です。
題名の意味、それが深くて切なくて、本当に素敵な作品です。
是非、ご一読下さい!!
空々蝉という、不思議なタイトル。
そこから始まる、不思議な物語。
綺麗なものを書こうと、汚いものを目に映し。
綺麗なものは、綺麗と言わず、醜いものは、醜いと認める彼。
少しじゃなく歪んだ彼が、吐き出す言葉は、気違いもいい所だと。
幸せな結末は無くとも、どこか美しい物語。
うつせみの世に生きている彼と彼女の恋の形は、不思議と歪んでいるのでしょうか。
色々な捉え方が出来る、美しく、どこか不思議で・・・・・
とても、魅力を感じる。
8ページの中に、どれだけの想いが詰まっていて、どれだけの物語なのか。
計りきれない美しさに、心を奪われるようでした。
変てこなレビューですが、本当に素敵な物語です。
ぜひ、ご一読下さいね。
満員電車の中での、ハプニング。
電車通学の人なら、一度は経験した事のある、あの通勤ラッシュ。
その中でいつも見てきた彼を前にして――――
不可抗力の壁ドンに、それをチャンスに変えようとする心。
『イイオトコ』というものでしたが、主人公も素敵だと感じました。
主人公の一途さ、ひたむきさ、前向きさに、ほわりと包まれます。
15ページという短編ですが、この二人をもっと見ていたいと感じさせられる物語です。
是非、ご一読下さい。
本当、こんなカレに、関係に、毎日に憧れるものです。
男性目線という、少し変わった幕末物語。
作者さんが書く物語では、新撰組と、長州という相対している二つの物語が組み合わさっています。
ひょんな事からタイムスリップしてしまった春。
途方に暮れている所、出会ったのは新撰組の沖田総司だった。
記憶に無い少女、写真の中で笑う少女、夢に出てくる少女――――
その少女の素性、未来の流派の合気剣の使い手。
様々な謎が、尾を引いて物語の切なさを創り出しています。
そして、ラストの哀しい別れ。
『生きていてくれてありがとう』
その言葉に、私自身も沢山の思いを味わいました。
未来での話も、辛い思いをしたからこその二人で作った物なのだろうと。
情景描写も、心理描写も、会話、構成、全てにおいて素敵な物語です。
生意気なレビューですが、本当に感動しました。
ぜひ、ご一読下さいね!!
下宿先で出会った男の子・・・凌。
そして、漫画家の凌に恋をした主人公、沙波。
好きだった先輩への気持ち、しかし先輩は――――親友の彼で。
どうしていいか分からない、恋心に悩む主人公。
全てを失って・・・傍にいたのは、凌だった。
モデルという仕事の中で、色々ある出来事。
それが恋愛と凄く素敵に絡み合っていて、少しじれったい感じがページを捲る手を、止まらせてはくれません。
スラスラと進んでいく物語に、いつの間にか引き込まれていきました。
切ない感じの物語でしたが、胸きゅんと、優しさの詰まった作品。
ラストはほぅ・・・っと良い意味でのため息が出ました。
とっても素敵な作品です。
ぜひ、ご一読下さい!!
両親を交通事故で失って。
唯一の肉親の妹も、主人公自らの手で、命の糸を絶った。
出会った少年と少女、要人と柚・・・二人とも、命は脆くて。
好きになっても、普通に生きていこうとしても、生きられない命がある。
絶対に、命を無駄には出来ないと、改めて考えさせられました。
彼らが、必死に生き、生き抜き切り開いた未来が、どれだけ辛くても、幸せだあってほしいと想います。
題名とは裏腹に、徐々に変わっていく主人公恭平の心情が、ありありと伝わってきます。
ぜひ、ご一読下さい!!
深い雪の中、出会った男の子新野に幸は恋をする。
バス停と、高校、進路、卒業、そして告白と別れ。
学生には共感できる内容がどっさりで、もう胸きゅんと切なさで一杯になりました。
数々の情景描写と心理描写であっという間に、この作品の虜になる。
それくらい素敵で、もう離れられない作品です。
咲と文人と景と。
一人ひとりの高校生活の中での恋愛や、少しずつ近付いて来る卒業へのみんなの心境。
ありありと伝わってきて、その場面を頭に描きながらスラスラと読めちゃいました。
切ない場面も、面白さに吹き出す場面も沢山あって、飽きずに楽しめました。
「ゆきんこ」という可愛い題名も、物語の中でとっても重大な役目を果たしていて、とっても心に残っています。
もう、言葉では表せない位に綺麗な描写に圧巻です。
ぜひ、皆さんもご一読ください!
片思いで苦しんでいる人、受験生で卒業間近な人は特にお勧めです!!
表紙に新撰組は読まないほうが・・・と書いてありますが、これは絶対に読んだ方が良いと私は思います!!
新撰組が働き経営するスーパー。
そこでアルバイトすることになった主人公。
恋愛禁止。変人ばかり。
しかも、レジは気合でやれ?
変な人ばかりですが、キャラがはっきりしていて読んでいてとっても楽しかったです。
ぜひ、ご一読ください!
始まりは、少し驚きました。
次第に表紙と関連してくる内容。
短編のなかでも、主人公沖田の気持ちは、しっかりと書かれていて、全く省かれていません。
花火大会で、花火のした、衝撃の告白が沖田の口から発せられる。
ただ・・・好きだったけど。
でも、この時代ではそんなことも許されなくて。
時代の背景に翻弄される二人の物語に、とっても感動しました。
ただ、ひたすらに思い続ける気持ちと、毎年行われている花火大会。
スラスラと流れるような文章に圧巻です!!
ぜひ、ご一読ください!
少し、歴史ジャンルの始まりとしては珍しい冒頭。
そこから執事の翔太の力により、タイムスリップすることになった椿。
そこで・・・沖田と、新撰組と出会い・・・
時々見かける白い猫。
近付く鈴の音。
復讐の連鎖。
ミステリーと歴史と、恋愛と。
織り込まれるジャンルは、本当読者を引き込みます。
まさかのラストと、切なすぎる、哀し過ぎる・・・
決してハッピーエンドではないけれど、それでも想いは時を挟んで繋がっていた。
どうか、またこの二人が再会出来るように、と心の底から願ってしまうほど、キャラに思いを重ねてしまいました。
ぜひ、皆さんも覗いてみてください。
時を越えてなお、復讐を遂げようとした一人の少年と、沖田を想い続けた一人の少女の物語を――――
家が全焼して、家族を失い・・・
居場所も、全てを失った日。
交通事故により、生体反応が無かった敦を助けたのは・・・
物体xで敦を“女”として蘇らせてしまった、科学者だった。
その二人の、不思議な日々。
パラレルワールドやら、恋愛やら・・・
元男の敦にとっては、驚くばかりの日々だったのではないでしょうか?
そんな、見ていて笑えたり、切なくなったり・・・
テンポ良く進んでいく物語に、気が付くと完読してしまってました。
二人の、切なくもドキドキする・・・そんな不思議な毎日。
是非、覗いてみてはいかがでしょうか?☆
密かに降り出した雨は、俺の、私の涙。
助けたくて、幕末を訪れ土方歳三に出会って。
次第に引かれていって・・・
でも、やがて訪れる別れもやっぱりあって。
未来から来ても、臆する事はせずひたすら、前向きに、生きようとする主人公空子の姿。
いつのまにか、その姿に私自身が近付きたい。
とまで思ってしまった位です。
始めに出てきた全ての物が、最後に真実が明かされて、グッと涙腺を崩壊させていきました。
皆さんも、時代を超えて・・・時が流れても、時代が変わっても想いだけは変えなかった二人の物語。
覗いてみませんか?二人の、咲かせた、一輪の花を。