母に復讐するために寿命を延ばした千歳と、新撰組に身を捧げている土方歳三。

二人は次第に心惹かれて行くが、契約により、千歳の寿命は残り僅か──。

千歳は土方からの告白を断ったけれど、それでも互いに想い続け、最後の千歳からの告白にはジーンと来ました。

一つ一つの文章が繊細で、思わず、一字一句拾うように大切に読んでしまい、あっという間に物語にのめり込むことができます。

ただ、ラストにお母さんと何らかの形で向き合ってほしかったかな、という感じがしました。すっごく良い作品だけど、それがあれば今以上に良くなると思います。

最後まで素晴らしくて、思わず息を飲んでしまいます。ページ数もほどよく、新撰組が好きな方も、初めて歴史物を読む方にもオススメできる作品です。感動しました！

素敵な作品を、ありがとうございました。

心から慕う兄は、新撰組と共に生きた。しかし、生き抜いた末、立派な死を遂げる──。

その死は、兄の妹に当たる慶にとっては辛く悲しいものであった。

しかし、慶に来る文。その文は、次第に、慶が元気でいるかどうか確認するものとなる。

不運は重なる──…それでも、慶は愛を貫き、沖田総司もまた、兄との約束を貫く。

そして、新撰組の隊士の存在。
土方歳三、近藤勇、山崎烝。
彼らの存在もまた二人を支えていく。


Dear.
親愛なる貴方へ。

二人、新撰組、そして作者様からのメッセージがここにあります。

どうか、切なくも温かいこの物語が、貴女の元へも届きますように。

最後は感涙です。
ぜひご一読下さい。

作者の瑠鈴さん、かなり遅くなりましたが、完結おめでとうございます！

主人公の鈴と、新撰組の藤堂平助。二人は、時を越えて運命的な出会いを果たした──。

だけど、やっぱり必然的であったと思います。もうこれを読んでいるだけで、鈴と藤堂さんの一途な想いがありありと伝わってきます。

読むのが遅いので、何日もかかってしまいましたが、1ページ1ページの文章や鈴の心情がとても丁寧に書かれていて、スッと入っていくことができました。

一度読み終わって、もう一度最初から読んでみると……二度目でも、最初の1ページからすぐに入り込めました。

そんな素敵な文章で描かれた二人の恋模様。
歴史は変えられなかったけど……想いと、志はお互いに貫いた。

読後感が、言葉で言い表せない程すごかったです。

とにかく素晴らしくて、1本の映画を見ているような気分でした。二人の恋模様をぜひご覧下さい。

まずは、作者のbaby blueさん、完結おめでとうございます。

“敵同志”の恋。許されない物であったとしても、やっぱりその想いを削ることは出来なかった。

春と真夏の恋。
現代と幕末のパノラマ。

何故自分達が、幕末にタイムスリップしてしまったのか。それは、二人の想いあう心がもっともっと近付くために、というのが一番の理由なのかなと思います。

そして、もう一つの理由は大切な人達と出会うため。主人公の春は、新選組の人達と。真夏は、新選組の敵である吉田利麿を始めとした長州の人達と。二人は彼らの志に惹かれていき、彼らもまた二人に惹かれていく。

もしも激動の時代でなければ、春と真夏と、新選組と長州の人達…。みんなが笑って並んでいる光景が目に浮かんできます。

最後まで仲間との思いを貫き、最後までお互いを愛した春と真夏。

そんな二人が描くパノラマは最高でした。
ぜひ読んでみて下さい。

現代に突然やって来た沖田総司。
そこでのやり取りが面白かったです。

それから、桜夜ちゃんは沖田さんと一緒に幕末へと飛んでしまう。歴史を知ってるからこそ、一つ一つの事件が辛くて辛くて堪らない。桜夜ちゃんが落ち込んでいる時、土方さんがほぼ毎回のように励ますシーンが大好きです。

でも、もう少し、一人一人キャラを登場させても良かったかなと思います。山南さんや山崎さんを、もう少し出してほしかったです。それから、永倉さんと原田さんの離脱の所も、一つのシーンとして書いてほしかったです。

ですが、文章にとてもまとまりがあって、情景も頭にすぐパッと浮かび、一人一人キャラが生き生きと書かれてて読みやすかったです！

最後は本当に泣けてきました(´д⊂)
個人的に土方さんが一番好きです♪
ひじぃって呼び方好きですw
ではでは、素敵な作品をありがとうございました！