それはたった一瞬の、
ファンタジー
完
0
- 作品番号
- 582873
- 最終更新
- 2012/06/28
- 総文字数
- 60,357
- ページ数
- 228ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 95,557
- いいね数
- 0
「お迎えにあがりました」
そう言われて連れてこられたのは
夢の都「朱天楼」。
美しい街並みの中、
灰色の空だけがとても哀しくて。
青い空を見せたいと思った。
この、優しい人たちに。
それはたった一瞬の、
夢のような出来事でした。
ファンタジー時々恋愛、時々SFでお送りします。
東雲 葵さま
天栞さま
沖田 円さま
いいよさま
素敵なレビューありがとうございました!
ファンタジー小説大賞にエントリー中…
この作品のレビュー
母を失い、父とふたりで過ごす藍火。 何事もない、平穏な毎日に、突然現れたのはくすんだ空と、4人の男女。 訳が分からないまま見知らぬ土地に連れてこられた彼女。そんな彼女に救いを求める4人。 それぞれの悩み。 それぞれの苦しみ。 それぞれの、思い。 ため込まないで、私がいるから。 1人じゃないから、傍にいるから。 怖がらないで、空はそこにあるから。 4人の思いは悲しいのに、だけどとても美しい。 藍火の真っ直ぐな思いはとてもキレイで、彼女こそが、彼らにとって、一瞬の、だけどとても素敵な日々だったのだろうと。 だからこそ、あの、一瞬が、彼らの希望に繫がったのだろうと。 結末にも心温まり、登場人物みんながとても愛おしく感じました。 頑張らなくていい、ただ少し、踏み込むだけで何かが変わって行くんだろう、そんな勇気をいただきました。 是非、ご一読を。
突然の訪問者に導かれ辿り着いたのは、美しい街並みの夢の都「朱天楼」 灰色の空が見下ろすその場所で、 藍火はたった一瞬の、だけど永遠に忘れない、 とても大切な時を過ごした─── 人は誰でも、何かを抱えて生きているもの この作品の世界で生きる人たちは、みんな心に大きな重荷を背負っていたけれど 大なり小なり、その「何かを背負って」生きているという意味では、誰もが彼らと同じなのだと思う。 たったひとりでそれを抱えて、晴れない空をいつまでも仰いで だけどそれではいつまでだって、濁った景色は消えないから みんなで分かち合えばいい 分かち合えないのなら、一緒に傷ついて泣けばいい たったそれだけのことだけど、たったそれだけのことで きっと、誰かの空は、青く晴れる。 灰色の世界で、だけど七色にきらきらと輝くような素敵な作品。 ぜひご一読を。
この作品の感想ノート
やっと読み終わりました。読むのが遅いため、書き込み遅くなりすみません。
レビュー書きたかったのですが、ページを飛ばしたのか何だかでボタン表示されず……すみません( ノД`)
『空』が出てくるお話で、こんなにも感動したのも初めてです。
いいお話だと思います。これからも頑張ってくださいね(^^)
しずくさん
こんばんは!
最後まで読んでくださったんですね!
うれしいです…っ(/_;)
最後の方ややこしくなってしまったかなと思っていたのですが、そう言っていただけたなら本望です(´`*)
藍火たちがいる世界もよもぎたちがいる世界も、そしてお父さんたちがいる世界も繋がっていることが伝わっていれば幸いです。
ありがとうございました!
結永ちゃんこんばんは!
ようやく読むことが出来ました(^。^;)
一気に読んで、もう感動です。
描写が巧みで、読んでいる間中一つ一つの場面が鮮明に浮かんできました。
登場人物が生きる世界もまた一つの世界なんだな、と再認識させられます。
素敵な作品をありがとうございました!
またちょこちょこ顔出しますね←
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