ドアの外に一歩踏み出し、私は目を見張る。 そこはまったくの別世界だった。 「ここどこー!?」 薄暗くて辺りにもやがかかったような不思議な場所。 そこを迷うことなく、よもぎちゃんは進んでいく。 「大丈夫です藍火様。もうすぐ到着いたします」 その言葉を信じてよもぎちゃんの後をついていくと、急に眩しい光が私たちを包んだ。 「…っ!?」 思わず閉じていた目をうっすら開き、再び目を丸くしてしまう。