君恋し

歴史・時代

君恋し
作品番号
1767153
最終更新
2025/12/12
総文字数
75,367
ページ数
18ページ
ステータス
完結
PV数
417
いいね数
4
大正時代。地方の小駅で働く鉄道員・伊藤忠範は、毎朝すれ違う生機工場の女工・小野雅子に淡い想いを寄せていた。
やがて二人は互いの気持ちを確かめ合うが、工場では抗議ビラ騒動や機械破損事件が起こり、雅子は後輩を庇ったことで処分の対象となり、転居を余儀なくされる。

一方、忠範には東京への突然の異動命令が下る。遠距離となった二人は文を交わす約束をするが、雅子の生活は不安定で手紙は届かず、やがて音信が途絶える。誤解や噂が重なり、心の距離も離れていく。

数年後、忠範は鉄道員として成長しながらも、雅子の姿を忘れられないまま生きていた。
ある春の日、故郷の駅で見かけた赤い手拭いの女性は、雅子だったのか――。
確かめる間もなく列車は動き出し、忠範の胸に“君恋し”の想いだけが静かに残る。
あらすじ
大正時代。地方駅の鉄道員・伊藤忠範は、毎朝すれ違う生機工場の女工・小野雅子と淡い恋を育む。だが工場の騒動で雅子は転居に追われ、忠範も東京へ異動となり、遠距離となった二人の文は届かず、誤解と噂の中で心は離れていく。数年後、成長した忠範は故郷の駅で赤い手拭いの女性を目にするが、確かめぬまま列車は発つ。胸に残るのは、消えぬ“君恋し”の想いだけだった。

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