そっと私の頬に触れるあなたの熱い手。
その手に触れられるだけで他に何もいらないと思えるくらい
私のすべてが満たされる。
でも・・・
私たちには悲しい結末しかない。
そんなことわかっているのに。
ただ苦しくなるだけなのに。
離れられたらもっと楽になれるのに。
離れられない。
傷つくことを恐れながら。
悲しい結末におびえながら。
それでも離れられないのはどうしようもなく・・・
愛しているから。
- あらすじ
幼なじみの二人には変えられない過去があった。
変えられない過去が二人の未来にくらい影を落とす。
どんなに想いあっても決して結ばれることのない運命。
ねぇ、修平。
もう私を忘れていいよ。
私を置いて未来へ向かって進んで。
あなたを見送ったらここに残るのは私の器だけ。
それでもいい。
あなただけでも幸せに・・・