「どうした?」
明らかに様子のおかしい朱莉に近づく。
その額に手をあてると熱いのがすぐにわかる。

俺はすぐに体温計を持ち朱莉の体温を測った。
朱莉は体調を崩すことが多い。
特に季節の変わり目は大きく体調を崩してしまうことも多かった。

もっと自分が気を付けていればよかったと後悔しながら、電子音がして体温計を見る。
「飲めるか?」
39度を超えている熱。
水分をとらないとならない。

冷蔵庫から用意してあったスポーツドリンクをコップに入れ、朱莉に飲ませる。
簡単に抱き起せる華奢な体。

朱莉の体は熱すぎるほど熱を持っている。