まだあたりが暗い。

いつの間にか眠ってしまった私。
何もせずに、修平がそばに居てくれるだけで絶望の淵にいたのに眠りについてしまう自分がさらに嫌になる。

ベッドから体を起こそうとすると、布団が何かに引っかかって動かない。

私は予感がして、ふとベッドの隣を見下ろす。

そこには、スーツ姿の修平が座ったまま眠っていた。

また、迷惑をかけてしまった。
きっと私を置いて帰れなかったのだろう。

疲れていただろうに。
お腹もすいていただろうに。

修平を起こさないようにそっとベッドから出て、私は修平の前にしゃがむ。