『ピンポーン』
朱莉の部屋のチャイムを鳴らす。
仕事のある日の日課だ。

インターフォンから返事はない。
その代わりに部屋の鍵が開く音がする。

部屋から出て来た朱莉はいつものように、仕事に向かう用の格好をしている。

白いシャツに黒のジャケット。
黒のパンツ。
タイトな服も、スタイルのいい朱莉に似合っている。

こんなこと、本人には絶対に言えないけれど、いつだって俺は朱莉の姿にどきどきしている。