絶対に交わらない世界にいたふたりが
偶然一緒に暮らす事になること
それはドラマチックな出会いでもなく
ドキドキとした刺激的な生活でもなく
空に雲が連なって浮かぶような
川に水が自然に流れるような
どこにでもありふれている光景
ボクたちはそんな’ふたり’だった。
20歳の風俗嬢【琴子】
×
社会人2年目【晴人】
ボクたちは余りに違いすぎて
ボクたちは余りに寂しすぎて
大都会東京の片隅で
ひとりぼっちより
ふたりぼっちを選択した。
ただ、それだけ。
3月15日公開
4月6日完結
ケータイ小説 野いちご
- プロローグ
- 1.晴人「井上 晴人 24歳 会社員」
- 1.琴子「高橋 琴子 20歳 風俗嬢」
- 2.晴人「小さき君と破天荒な夜」
- 2.琴子「大きなあなたの柔らかい笑い」
- 3.晴人「夜の顔を持つ人よ」
- 3.琴子「朝の中に見える誠実さとは」
- 4.晴人「偶然の中に潜む必然の比率とは」
- 4.琴子「運命とは自らの手を伸ばし壊すものである」
- 5.晴人「恋とは果たして落ちる事柄であったろうか」
- 5.琴子「愛は与え続けても枯れない花であってほしい」
- 6.晴人「近づきすぎると見えなくなるものもある」
- 6.琴子「いくら遠くに居ても1番に思い出すのがあなたなら、それは幸せだ」
- 7.晴人「強いと強がるは似ているようで全然違う」
- 7.琴子「弱さを知っているから、人に優しく在れる」
- 8.晴人「意識している事を人は意識しない」
- 8.琴子「無意識な優しさごそが真の思いやりである」
- 9.晴人「誠実さとは誠の自分をいつも苦しめる」
- 9.琴子「不実になるとは相手を軽く見ているのか」
- 10.晴人「君の笑顔が好きだ、それ以上の理由はいらない」
- 10.琴子「涙なんて喜びの感情以外で流すべきではない」
- 11.晴人「嫉妬という感情は劣等感から生まれる」
- 11.琴子「優越感に浸るような醜い感情は誰の中にもあるものだ」
- 12.晴人「無関心の在り方とは」
- 12.琴子「それぞれの愛し方」
- 13.晴人「秘密を抱えるのならば独りで」
- 13.琴子「公然せざるを得ない事実」
- 14.晴人「月のように静かに見つめる人」
- 14.琴子「太陽が余りにも眩しすぎるから」
- 15.晴人「汚い本音を晒すほど惨めな事はない」
- 15.琴子「誰もが綺麗になど生きれない」
- 16.晴人「絶望の中に封じた恋心」
- 16.琴子「あなたは希望」
- 17.晴人「君は羨望に値する」
- 17.琴子「嫉妬してもいい権利など無い」
- 18.晴人「大人になれない自分の小ささよ」
- 18.琴子「子供染みた感情の中で」
- 19.晴人「遠い過去に想いを馳せようと」
- 19.琴子「あなたの未来の幸せを願う」
- 20.晴人「ありがとうも言わせてくれなかった人」
- 20.琴子「気づかぬままにさようならを」
- 21.晴人「僕と琴子と琴の音」
- 21.琴子「私とハルと琴の音」
- 22.晴人「’ただいま’の朗らかさ」
- 22.琴子「’いってらっしゃい’の柔らかさ」
- エピローグ
- あとがき