14.晴人「月のように静かに見つめる人」









「あんたはさー…
こんな時にも帰って来ないでさー寂しいっしょー」


「あぁ、はい、なんかゴメンねーうち猫いるし」


「なにさーあんた猫なんて飼ったの~?
あんたが~?面倒見れるの~?」


「見れるってば。かーちゃんのお陰で俺家事も得意っしょ。
そいやーとーちゃんは元気?」


「はいはい、とーちゃんは最近腰を痛めてさーでもまぁ年だから仕方がないべ?
仕事は相変わらず元気に頑張ってるよ!晴人が一流企業だって周りの業者さんとかにも自慢してるべさ」


「何それ恥ずかしいしょやー」


「嬉しいんだべさーとーちゃんは中卒がコンプレックスだったから、あんたにはいい大学行かせて一流企業に入ってもらいたかったんだべー
あーなんか風花が話したいって言ってるよー?代わっていい?」


「はいはい」


「お兄ー!!!元気~?!」


「おま、相変わらずうっせ。
耳が痛くなるべや」


「彼女出来たー?東京には可愛い女の子いっぱいいるっしょ~?
あぁ~風花も東京行きたい~
てゆーか彼氏さんと春になったら東京旅行するっていってるさ~!
なまら楽しみっ!」