恋愛(ピュア)
完

- 作品番号
- 1688099
- 最終更新
- 2023/01/22
- 総文字数
- 125,326
- ページ数
- 186ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 77,460
- いいね数
- 129
わたしの世界が青めいてゆく。
- あらすじ
- 本が好きな澄は双子の妹の凛と幼い頃から比べられてきた。何をするにも凛より劣っていると思われ、欲しいものも全て凛に取られてきた澄が唯一心安らげるのは物語の世界に入っている時だった。図書室で本を読み、感想ノートに感想を書き込む。それを日課としていた澄にある日書き込んだ感想に返事をくれる人物が現れる。澄は感想ノートに書き込まれる返事がいつしか楽しみになり、そんな時、謎の先輩〈知春〉が現れて─────?
この作品のレビュー
こんな先輩私の高校生の時にいれば良かったのに、と悔しくなりました。きゅんっ💘読むのが楽しすぎて歩きスマホ気味になってました。(反省)これからも応援してます✨
この作品の感想ノート
結城三葉先生
もう今年で24になるいい大人ですが、どうしても感謝を伝えたくて感想を書かせていただきます。
今回この物語を読んで、中高時代の自分と澄か重なりすぎて胸が痛くなるほど共感しました。
私にも、羨ましいと妬んでしまうような姉がいます。
先生は姉を先に見ていたからこそ、「姉の妹」という認識であるような発言を何度も受けたことがあります。
姉よりも勉強は出来ないし、性格だって閉鎖的で、姉のように愛想良く出来なくて。
姉よりできないと「姉はこうなのに、どうしたんだ」「お姉ちゃん可愛いね」「○○ちゃん(姉)の妹なんでしょ?似てるね」など、姉基準で話されることがよくありました。
姉に勝てるところを探して見つけた【歌】も、音楽の歌のテストで先生から「お姉ちゃんと声が似てるね」と言われて、勝てると思っていたことも姉に勝っていた訳ではなく、ただの勘違いだったのだと思い自信をなくしました。
その劣等感はいつまでも消えてくれません。未だに私は劣等感の塊でどうしても自分を好きになれなくて、人から言われる私への評価の言葉に怯えてしまいます。
ただ、今回この物語を読んで、「私は私でいいんだ」「周りばかり気にしないで素の私を好いてくれる人たちに目を向けて、自分なりに大切にしよう」と思えました。
映画館で、澄が先輩に自分の気持ちを素直に吐き出しているシーンで、私にはそうやって自分を卑下してしまっていたその時期に自分の気持ちを打ち明けられる存在がいなかったけど、澄が気持ちを打ち明けて先輩が受け入れて、肯定してくれて。
私も受け入れられたような、そんな気持ちになって少し自分を受け入れられた気がします。
自分をもっと大切にしようと思える物語を書いてくださって、私に勇気をくださってありがとうございました。
これからも応援しています。
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