ありがとう。大嫌い。




ただりひと色々なものを探して、見つけられるのが嬉しい。



「次! 次はどこに行くっ!?」

「帰る」

「えーーーー? なんでーーー?」

「ん」



そう言ってりひとは自分の頭の上を指さす。


誘われるまま見上げれば、いつの間にか空が橙色に染まり始めていた。



「早く帰らねぇとお兄達に叱られるぞ」

「むうう⋯⋯はぁーい」



今日できなかったけど、したいことたくさんあるんだ。


だからさ、

明日もいっしょ⋯⋯に遊ぼうね、りひと。




「う、ぁ⋯⋯ああ、あ⋯⋯⋯」



キイィィィン―――。



ぐらって、りひとの顔が歪む。

硬いもので頭を殴られたみたいで、痛くて、苦しくて⋯⋯。



痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。



「お、おいっ!?」

「い、痛い⋯⋯頭、いた、い⋯⋯⋯」




誰か、だれ、か⋯⋯助けて。



『―――!!!!』



やめて。

やめてよ。


今じゃないのに、嫌なのに。




「おいっ! しっかりしろ!」

「どうしたんですか!?」

「こ、こいつがいきなり頭が痛いって言い出してっ。そしたら倒れて⋯⋯」



せっかくいっしょに遊びに来たのになぁ。



まあ、いっか⋯⋯。


明日になれば、またいっしょに遊べる。


明日は、今日行けなかったところに連れて行ってあげるから。


だって、

入院歴はわたしの方がお姉ちゃんなんだしね。



「四宮先生を呼んできて!」

「李仁君。貴方は病室戻っていてね。後は私達に任せて」

「い、いや⋯⋯でも⋯⋯っ」

「大丈夫。貴方のお兄さんが紗綾ちゃんのことを助けてくれるから」



くらいくらいやみの中。


わたしは大好きな人たちの名前を聞きながら眠った――。