未完成のワンフレーズ

恋愛(ピュア)

未完成のワンフレーズ
作品番号
1789965
最終更新
2026/09/11
総文字数
68,320
ページ数
113ページ
ステータス
完結
PV数
2,364
いいね数
10




「下手だね」

「じゃあ聞かなかったら?」




夜の歩道橋で出会った、最悪な男の子。




精神的な病を抱え、
夜になると独りで街を彷徨ってしまう私と、
白血病を患い、病院でギターを弾く彼。



最悪の出会いだったはずなのに、
彼の歌は、いつしか私の夜を変えていった。




「俺の歌、好きか?」

「……うん。大好き」



歌に救われ、
彼に惹かれていく。




だけど彼には、
私に言えない秘密があった。





「約束する。また明日も歌うから」




その約束が、
永遠に続くと思っていた。



けれど――もう一度出会った貴方は、
あの日と同じ笑顔で笑っていた。





「俺、今度こそ――」




その言葉の意味を、
私はまだ知らない。




 ─

 ✦

 ─





好きだったから、貴方を大嫌いになった。



そして私は、
貴方が残した最後の歌を――歌い継ぐ。

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