ありがとう。大嫌い。




再会とやらは、案外すぐやってくるもので。



「⋯⋯これで何回目だ」


皆おはよう。

世界、おはよう。


私、紗綾は目覚めるなり、

四宮せんせーの長い長いお説教を受けております。



「えーーーーーっと⋯⋯四回?」

「四六三回」

「よっ⋯⋯っ!?」



なんでそんなに細かく記録してるんだよ。

とか。

なんで昨夜脱走したことがバレているんだ。

とか。


そんなことは今はどうでも良くて。



「⋯⋯せんせー?」



ベッド脇のパイプ椅子に座った四宮せんせーは、

ぐったりと項垂れるように俯いた。



「紗綾ちゃん」

「な、何?」

「俺は医者だ。それで、君の担当医でもある。医者は患者の病を治すだけじゃない。患者の安全を守るのも、また医者の仕事だ」

「う、うん⋯⋯?」



四宮せんせーの言っていることが分からなくて、

曖昧な返事しかできない。



少ししてから、深く息を吸った四宮せんせーは、

真っ直ぐと私の目を見た。



「俺は、君が何処か知らない場所で独りになることを恐れている」



四宮せんせーは、この総合病院の中で群を抜いたイケメン(らしい)。

私を普段探し回っている看護婦も、せんせーのことを狙ってる。