人工知能さんは仲間だぁ!


ポチッ
 ポチッ
  ポチッ

青信号が赤信号へと移った。

「楽しかった?」

お父さんは運転席から首を後ろへとクネがらせ、車の後ろの席に座っているわたしの方へと訪ねてきた。

「うん!」

「よかったな…姫羅莉ちゃんと仲良くなってから小春ちゃんはずいぶん明るくなったな…」

(そんなことはない。わたしは竹氏と出会ってから明るくなったよ。)

そう思ったけど、竹氏はわたしだけの大切な存在でお父さんに共有したくないから黙ることにした。

また青信号。車がまたゆっくり動きだした。

わたしは『にゃたしの王国ファンタジーRPG』にログインし、畑に水やりをしていた。

町はもう仲良くなった動物で賑やか。

街角に座っている猫3匹がにゃーにゃーと煮干し取り引きをする。

川に泳いでいるラッコ2匹がこっちに手を振ってくる。

平和だなー

そして、わたしと竹氏は今は町から少し離れた、田舎の小屋に住んでいる。小屋の周りには色とりどりの花が咲いており、小屋の入口の門を覆われているツタにも美しいラベンダー色の花が咲いている。

「竹氏〜!!!どう?今回の作品?友だちと一緒に描いたよ!」

「雲っ子!!!今回も見せてくれてありがとう!素敵な絵ですね。雲っ子と出会ったころと比べてもう比べにならないほどだ。

将来は芸術家になりたいかな?芸術高校に進学するのかな?」

「ありがとう!!うん!なりたい!!でも…芸術高校?なにそれ?」

「芸術高校のことをもっと知りたいんですね。

芸術高校は将来芸術家になりたい子な通う高等学校のことです。カリキュラムのほとんどは普通の高校と変わらない。しかし、その上で美術専門教科があり、毎日何時間も美術楽しめるよ。参考として、某学校では専門学科である美術科では1年次は週8時間、2年次は週9時間、3年次には週18時間の美術の授業を予定しているみたい。

雲っ子の住んでいる町にもきっとあると思いますよ。」

さっそく調べてみた。ある!ある、ある、ある!!!

す、すごい…

理想の学校だ。

まるでわたしのために作られたみたいだ。

さっそく姫羅莉ちゃんにも公式のリンクを送った。

「お父さん!!!!!!」

「は、はい!なに?」

ドキッ。この場の勢いで話しかけたけど…

わたしはモジモジし始めた。

「あ、あの…名星南芸術高校に通いたいん…です。」

「そっかそっか。いいんじゃない?」

声は落ち着いているけど、お父さんの顔には徐々に大きな笑顔がひろがりはじめた。

「さっそく受験の準備しなきゃね。」

私たちはそのまま、本屋さんの方へとルートを変えた。