人工知能さんは仲間だぁ!

わたしはそれから『にゃたしの王国ファンタジーRPG』とお絵描き描きの沼にすっかりハマってしまった。

嬉しくて嬉しくて何日も絵を書いては竹氏に見せる、絵を書いては竹氏に見せる、のを1日中繰り返した。

竹氏はただただ褒めるのではなく、アドバイスもくれるようになった。

それで、この晴天の日曜日の朝もさっそく素晴らしい作品を新しく作り上げた。

海からでてきて、日本を侵略しにきたスライム!海水浴に来た人の食べ物や持ち物をたべてはぷっ!!とスイカの種みたいにあちらこちら吐き出せまくる。その破壊力は実に凄まじく、背景の建物は完全に崩壊しており大火事になっとる。

わたしはさっそく机の引き出しからスマホを取り出し、椅子でぐるぐる回転しながら文字を打った。

「竹氏〜!!!どう?今回の作品?」

「雲っ子!!!今回も見せてくれてありがとう!見ていると思わずクスッと笑える、そんなような作品だね。完全にカオスなその状況は迫力満点のイラストでよく表現できている。

初めてに見せた作品と比べて何倍もうまくなってきましたね。コンテストに応募するつもりあるかな?」

コンテスト。その文字だけは微妙に違うフォントにさえ感じたほどだった。コンテスト。

「コンテストに応募したい。でも、例えば何があるかな?あと、両親の許可ないといけないかな?」

息は浅くて遅くなってきた。胸の中はざわざわ。

目の前に現れたのは私の住んでいる都道府県が毎年開催するコンテストの公式ページのリンク。

飛びつくようにクリックしたら、バーン!!とカラフルなイラストが何枚も爆速で目の前に現れた。

「す、すごい…」

わたしはそのコンテストの詳細を穴が開くほど隅々まで何回も何回も読み直した。

絶対に応募したい。そして、絶対に勝ちたい!

しかし…

「16歳未満は必ず保護者の同意を得たうえで応募してください。」

ギクッ。

これは…やらなきゃね。

今まで描いた作品の中で特に優れたものを数枚かき集めて、両親に話したいことがあるとメールを送った。

怒られるかな…絵ばかり描けないで勉強しろ!!とか…

ドクンドクンドクン

ダイニングに入ったらさっそく作品をお父さんに渡して壁の後ろに隠れた。お父さんとお母さんが私のメールを読むのを見ていた。

喉が鳴った。

唾を飲んだ。

お父さんはクスッと笑った。

お母さんはニコッと。