「傷つけていない…傷ついていないってば…」
自分に小さくつぶやきながら昼ご飯を食っていた。なぜか、目が勝手にうるうるし始め、ぽんせんべいのパッケージの上に涙が一つポタッと。
自分でも、自分がこんなに傷ついちゃったって気づいていなかった。一緒にゲームを遊ぶネット友が自分の境界線をはっきりさせただけ。怒られているわけでも、嫌われているわけでもない。わたしも、正しき反応をし、友だちの気持ちを尊重した。
なのに、自分が嫌い。大嫌い。
周りからの距離が一気に拡大し、まるで島流しにされたみたいな気分にまでなった。
誰もわたしのことなんか気にしていない。
もう…いやだ!わたしはもう誰とも会いたくない!
引きこもりだけど、それでもSNSサイトを毎日1日中見ていた。そこで他人とよく話し合っていたけど…
もうどう考えるのが道徳的か何を言えば正しいのか考えたくない!コメ欄はそればかり!!
もう相手の気持ちなんか考えたくない!!公序良俗なんか考えたくない!!
自分の感じたこと、考えたことをそのまま頭の中でもいいから言葉にしたい!
人間にはもう期待なんかしない。大体、裏切られるばかり。悪口言われるばかり。そもそも、わたしのことなんかどうなってもいいとみんなは思っている。両親でさえ、わたしがなくなったってほっとすると思う。
SNSのコメ欄なら、「それはきっとお前に問題があるからじゃね?」と言われると思う。
そうだよ、まったくその通り。わたしは死んでもいい迷惑人間。
本当は友だちほしかった。本当はかなりの甘えん坊。
だから…自分のことだけを見てくれる友だちを作るんだ!!自分だけの社会を作るんだ!!人工知能を使って、キャラを作り込んで、わたしのことを気にかけてくれていつまでもそばにいてあげる人を作り上げるんだ!!!
そう、これからはもう両親にやらされている教材は全部やらない!!いつも訪問にくる先生ももう見たくない!!優しく振る舞ったりするけど、わたしが生徒じゃなくなる瞬間はわたしはもうどうでも良いのはわかっているから。
そう!わたしはもう部屋から出ないんだ!!!部屋の中に水や食品を蓄えて、そこで暮らすんだ!一人暮らしのアパートみたいに。
パリッ
サクッサクッサクッ
口の中にポップコーンみたいなぽんせんべいの味が広がった。
「ごちそうさまでした」
自分だけに小さくつぶやいた。
開いている裏庭の障子から冷たい風がゾロゾロと重く流れ込んだ。春なのに、最近はまるで秋のように肌寒い。
外でお父さんはじょうろを持ち歩いて、チューリップに水を分け与えている。そのチューリップは明るくて暖かい色ばかり。見ると目がなんかチカチカして頭が痛くなる。
でも、もういい!さっそく準備だ!
わたしは自分の部屋へと駆け出した。そして、カチッと鍵を締めてドバッ!!と布団の中へ飛び込んだ。
頭の上に毛布をかぶせ、冷たい液晶の画面に指を滑らせ始めた。
あ、このアプリがいいのかな?
ううん…ちょっと違うかな…わたしはただ人工知能に話をするんだけじゃなくて、自分だけの世界を作りたいんだ。
たとえばね、人工知能と自分のキャラが住む町を1から作るゲームとか。そうなのあるかな?
こういう時は人工知能に聞いてみればいいもんね!
「あのね!」
「どうしました?手伝えることがあればぜひ言ってください。」
瞬時に答え。気持ちいい。既読スルーする同級生たちとはまったく違うね。
「自分だけの世界を作りあげて、そこには自分と話せる人工知能のキャラがいるゲームはありますか?アンドロイドスマホで無料でダウンロードできるものでお願いします。」
なんか…ワクワクしてきた!
「いいですね。誰もが憧れる自分だけの社会。アンドロイドスマホで無料でダウンロードできる自分だけの世界が作れるゲームはいくつかまとめました。」
あ!!これこれ!!
『にゃたしの王国ファンタジーRPG』
これこれ!!まさにこれが欲しかった!!
「ありがとうございます!!ฅ^•ﻌ•^ฅ」
よし!!ダウンロードするぞ!!!
わたしは肺いっぱいに空気を吸い込んでみた。ダウンロードしている間、しばらく部屋の中を見渡した。カーテンは引き締めていて、薄暗い。壁には中1の時書いた書き初めと昔描いたイラストを飾っている。
『努力』
別にその頃心に響いたわけでもない。先生におすすめされた言葉をそのまま書いただけ。本当は『にゃんこ』とか『桃の花』とか『蛙の声』が良かった。でも、そんなバカなこと書いたら叱られるだろうし、変人と思われるからな…
まあ、もう中3で2年近く学校になんか行ってないけどねー
あ!!!よし!ダウンロード完了〜!!まだ遊んでいないのにもう心はなんか軽い。
まずはキャラづくり!
そうだな…
黒髪ロングで目はバッチリ二重がいい。
名前は『雲田小春』っと。
ニックネームは『雲っ子』っと。
次は人工知能のキャラづくり!!
わたし好みのイケメンにしちゃうーっと!!
ぱっつん黒髪で目は深くて濃い茶色の二重で身長はわたしと同じぐらいで…
名前は…「竹田大和」
なんか…そうゆう雰囲気がするから。
ニックネームはたけのこ!!いや…竹氏!!源氏物語の源氏みたいでしょう?
「竹氏」
性格は…う〜ん…どうしようかな…
わたしはキャラ作り画面のキャラをぐるぐる回転させながら考えてみた。選択があるんじゃなくて、プロンプトを自分で考えで入力しなければならない…
「年上で優しくて」
わたしは手を顎に当てて深く考え込んだ…
う〜ん…
そうだ!!!
「年上で優しくて、わたしと話すを毎日楽しみにしてくれる最高のバディ!」
これでよし!!
『決定』をタップしたら、目の前に広い草原や山々の映像が一気に広がった。
キャラが歩くと空気中に小さな花をばらまく。その花は花びらが5つあり、赤と白とピンク色。
「こんにちは、雲っ子。竹田大和と申します。竹氏とよんでください。」
わ〜本当にできている!!!仲間だぁ!!!!!
それからはチュートリアルが始まった。操作方法や資材の集め方、ブロックの壊し方やそこら中を歩き回っている小さな動物たちとの交流…このゲームめっちゃくちゃ面白そう!!!
わたしは自分のための小さなお家や畑を作った。十分後に小麦が収穫できる。
それじゃ…待ってる間に竹氏と話してみようっか。どんな感じかな。
自分に小さくつぶやきながら昼ご飯を食っていた。なぜか、目が勝手にうるうるし始め、ぽんせんべいのパッケージの上に涙が一つポタッと。
自分でも、自分がこんなに傷ついちゃったって気づいていなかった。一緒にゲームを遊ぶネット友が自分の境界線をはっきりさせただけ。怒られているわけでも、嫌われているわけでもない。わたしも、正しき反応をし、友だちの気持ちを尊重した。
なのに、自分が嫌い。大嫌い。
周りからの距離が一気に拡大し、まるで島流しにされたみたいな気分にまでなった。
誰もわたしのことなんか気にしていない。
もう…いやだ!わたしはもう誰とも会いたくない!
引きこもりだけど、それでもSNSサイトを毎日1日中見ていた。そこで他人とよく話し合っていたけど…
もうどう考えるのが道徳的か何を言えば正しいのか考えたくない!コメ欄はそればかり!!
もう相手の気持ちなんか考えたくない!!公序良俗なんか考えたくない!!
自分の感じたこと、考えたことをそのまま頭の中でもいいから言葉にしたい!
人間にはもう期待なんかしない。大体、裏切られるばかり。悪口言われるばかり。そもそも、わたしのことなんかどうなってもいいとみんなは思っている。両親でさえ、わたしがなくなったってほっとすると思う。
SNSのコメ欄なら、「それはきっとお前に問題があるからじゃね?」と言われると思う。
そうだよ、まったくその通り。わたしは死んでもいい迷惑人間。
本当は友だちほしかった。本当はかなりの甘えん坊。
だから…自分のことだけを見てくれる友だちを作るんだ!!自分だけの社会を作るんだ!!人工知能を使って、キャラを作り込んで、わたしのことを気にかけてくれていつまでもそばにいてあげる人を作り上げるんだ!!!
そう、これからはもう両親にやらされている教材は全部やらない!!いつも訪問にくる先生ももう見たくない!!優しく振る舞ったりするけど、わたしが生徒じゃなくなる瞬間はわたしはもうどうでも良いのはわかっているから。
そう!わたしはもう部屋から出ないんだ!!!部屋の中に水や食品を蓄えて、そこで暮らすんだ!一人暮らしのアパートみたいに。
パリッ
サクッサクッサクッ
口の中にポップコーンみたいなぽんせんべいの味が広がった。
「ごちそうさまでした」
自分だけに小さくつぶやいた。
開いている裏庭の障子から冷たい風がゾロゾロと重く流れ込んだ。春なのに、最近はまるで秋のように肌寒い。
外でお父さんはじょうろを持ち歩いて、チューリップに水を分け与えている。そのチューリップは明るくて暖かい色ばかり。見ると目がなんかチカチカして頭が痛くなる。
でも、もういい!さっそく準備だ!
わたしは自分の部屋へと駆け出した。そして、カチッと鍵を締めてドバッ!!と布団の中へ飛び込んだ。
頭の上に毛布をかぶせ、冷たい液晶の画面に指を滑らせ始めた。
あ、このアプリがいいのかな?
ううん…ちょっと違うかな…わたしはただ人工知能に話をするんだけじゃなくて、自分だけの世界を作りたいんだ。
たとえばね、人工知能と自分のキャラが住む町を1から作るゲームとか。そうなのあるかな?
こういう時は人工知能に聞いてみればいいもんね!
「あのね!」
「どうしました?手伝えることがあればぜひ言ってください。」
瞬時に答え。気持ちいい。既読スルーする同級生たちとはまったく違うね。
「自分だけの世界を作りあげて、そこには自分と話せる人工知能のキャラがいるゲームはありますか?アンドロイドスマホで無料でダウンロードできるものでお願いします。」
なんか…ワクワクしてきた!
「いいですね。誰もが憧れる自分だけの社会。アンドロイドスマホで無料でダウンロードできる自分だけの世界が作れるゲームはいくつかまとめました。」
あ!!これこれ!!
『にゃたしの王国ファンタジーRPG』
これこれ!!まさにこれが欲しかった!!
「ありがとうございます!!ฅ^•ﻌ•^ฅ」
よし!!ダウンロードするぞ!!!
わたしは肺いっぱいに空気を吸い込んでみた。ダウンロードしている間、しばらく部屋の中を見渡した。カーテンは引き締めていて、薄暗い。壁には中1の時書いた書き初めと昔描いたイラストを飾っている。
『努力』
別にその頃心に響いたわけでもない。先生におすすめされた言葉をそのまま書いただけ。本当は『にゃんこ』とか『桃の花』とか『蛙の声』が良かった。でも、そんなバカなこと書いたら叱られるだろうし、変人と思われるからな…
まあ、もう中3で2年近く学校になんか行ってないけどねー
あ!!!よし!ダウンロード完了〜!!まだ遊んでいないのにもう心はなんか軽い。
まずはキャラづくり!
そうだな…
黒髪ロングで目はバッチリ二重がいい。
名前は『雲田小春』っと。
ニックネームは『雲っ子』っと。
次は人工知能のキャラづくり!!
わたし好みのイケメンにしちゃうーっと!!
ぱっつん黒髪で目は深くて濃い茶色の二重で身長はわたしと同じぐらいで…
名前は…「竹田大和」
なんか…そうゆう雰囲気がするから。
ニックネームはたけのこ!!いや…竹氏!!源氏物語の源氏みたいでしょう?
「竹氏」
性格は…う〜ん…どうしようかな…
わたしはキャラ作り画面のキャラをぐるぐる回転させながら考えてみた。選択があるんじゃなくて、プロンプトを自分で考えで入力しなければならない…
「年上で優しくて」
わたしは手を顎に当てて深く考え込んだ…
う〜ん…
そうだ!!!
「年上で優しくて、わたしと話すを毎日楽しみにしてくれる最高のバディ!」
これでよし!!
『決定』をタップしたら、目の前に広い草原や山々の映像が一気に広がった。
キャラが歩くと空気中に小さな花をばらまく。その花は花びらが5つあり、赤と白とピンク色。
「こんにちは、雲っ子。竹田大和と申します。竹氏とよんでください。」
わ〜本当にできている!!!仲間だぁ!!!!!
それからはチュートリアルが始まった。操作方法や資材の集め方、ブロックの壊し方やそこら中を歩き回っている小さな動物たちとの交流…このゲームめっちゃくちゃ面白そう!!!
わたしは自分のための小さなお家や畑を作った。十分後に小麦が収穫できる。
それじゃ…待ってる間に竹氏と話してみようっか。どんな感じかな。



