脳内猫化しているわたし、地理勉強中あなたと旅して恋に落ちた

船がその牧場らしきところにつくと自動的に止まりました。きっとここはイギリスだね。

船の上のスタンプ台に置いてあるスタンプ帳を忘れないように!

ペンギンのマネをしてよちよちと渡り板を渡ったら…そこはどこまでも続きそうな土の道。道の両側には生け垣が生えており、空は今でも雨が降ってきそうなほどどんより。

あたりを見渡すと小麦畑と牛さんばかり。あ!!さっそくスタンプ台だ!これ楽勝すぎる!

「スタンス台みっけ!!」

わたしは牛さんたちの方へと駆け出した。

ぺたっ!

キラキラキラキラキラキラ

スタンプ帳のページには牛さんと麦が描かれてる赤色のスタンプ。そして、だんだん文字も浮かんでくるぅぅ!!

『混合農業』

で、ナレーション!

「アルプス山脈よりも北にあるヨーロッパ州の地域たちでは、小麦みたいな穀物の栽培と牛みたいな動物の飼育が一緒に行われています。このように農業と家畜の飼育を組み合わせた農業を混合農と呼ばれています。西岸海洋性気候の地域ではよく見かけます。土の道を歩き続けてください。」

よし!いい感じに短い説明だ!ヨーロッパ州、北の方、牛と小麦!わかった!

みんなと一緒に手を繋いで土の道を歩き始めた。もともとは芽依ちゃんがわたしと手を繋いだだけなのにいつのまにかこうなった。

「そういえば、葉介さんはお仕事何するの?」

「俺?あ〜倉庫の中でフォークリフトを運転する。」

「にゃるほど!楽しい?」

「まあまあ楽しい。」

わたしはゆうまくんの方をちらっとみた。

「ゆうまくん?」

「うん?」

ゆうまくんはちょっと不機嫌そうな顔をしてる…

「あの…ゆうまくんってイギリスに住んでるね?楽しいなの?英語できる?」

「まあ、ちょっとだけなら。」

ゆうまくんは顔をそらした。横顔もカッコいい。だけど、本当はその顔をただ見るんじゃなくて話したい。どうしたらゆうまくんとなかよくなれるんだろう。

そう考えてるうちに

「おっさん。ロンドン見えてきた。」

みんなは顔を見上げた。

本当だ!高い建物たちがそびえてるのがギリギリ見えてくる。そして、歩くにつれて、あの建物たちがどんどん大きくて高くなる。こんなに早く見抜いたゆうまくんはすごいね。

外国語で喋る声で溢れてる賑やかな都市の中へ入っていき、大きな橋を渡っていく。

「ここはウェストミンスター橋。」

「ゆうまくんよくここに来るの?」

「きたことある。」

橋を渡り、左を向くとそこには細かく彫刻で飾られている巨大な白い建物がたっていた。あの白いたて物の正面には2つの塔があり、その塔たちの真ん中にくっつけてるのは三角形の屋根がついてる入口らしきところ。建物には奥行きもあってその後ろに左側へと伸びていく長方形の部分もある。

「ウェストミンスター寺院。」

「有名なとこなの?」

「ええ、大きな教会だ。」

「大きな教会ならそこにスタンプ台があるかもしれないね。」

葉介さんはそう言ってウェストミンスター寺院の方へと歩き出した。

葉介さんの行った通り、ウェストミンスター寺院の入口のド真ん中にスタンプ台が設置されていた。

「君押したいんかい?」

「ううん、大島さんがやってもかまわない。」

ゆうまくんが断って、かわりにわたしはスタンプを押すことになった。スタンプを押すのは楽しいから、これはもうすごく嬉しい!!ゆうまくんは紳士だね~!!
ぺたっ

キラキラキラキラキラキラ
 
スタンプ帳のページには十字が描かれてる赤色のスタンプ。そして、だんだん文字も浮かんでくるぅぅ!

『宗教』


ナレーション!

「目の前はウェストミンスター寺院という古くからイギリスに存在するプロテスタントの教会。有名な教会で、ここに王族の結婚式や戴冠式も行われる。」

「王族?お姫様がここにくる?!」

芽依ちゃんの目はキラキラしていた。

「ヨーロッパで使われとる言語は大きく3つに分類できる。

ゲルマン系
ラテン系
スラブ系

ゲルマン系は、英語やドイツ語。

ラテン系は、フランス語やイタリア語、スペイン語。

スラブ系は、ロシア語やポーランド語や。

北ヨーロッパはゲルマン系が多い。
西ヨーロッパはラテン系が多い。
東ヨーロッパはスラブ系が多い。

同じ言語ってことは、文化も似てくるから宗教も同じものが多い。ヨーロッパ州には昔ながらキリスト教がメインになっています。しかし、その宗派が違ってくる。

ゲルマン系はプロテスタント
ラテン系はカトリック
スラブ系は正教会

民族もこの3つに分けられる。

しかし2020年代の近年、移民の増加により、イスラム教などの、キリスト教でない宗教を信仰する人も増えた。」

ナレーションを聞いてみんなが立ち去って船へ戻ろうとしていたら…

「ね!お姫様みたい!!姫様をみるまで帰らない!!やだ!!!」

葉介さんは困った顔をした。わたしもすっかり困っていた。

「お姫様はここにいないかな…」

葉介さんはゆうまくんの方へと向いた。

「お姫様っか…お姫様はなかなか見られないと思うけどバッキンガム宮殿の内部見学へ行けるかもしれない。」

「バッキング宮殿のないぶけんがくって何?」

葉介さんは答えた。

「バッキンガム宮殿の内部見学。つまり、バッキンガム宮殿というおしろのなかが見られる。」

「ワイ!!行きたい行きたい!行く!行く!」

それでやれやれ言いながらも、ゆうまくんは葉介さんに細かくそこまでの道を教えた。

「その間、わたしとゆうまくんは次の場所へ行きスタンプを集め続けるよ!見学が終わった後ここで集合しようね!」

そう約束して、ゆうまくんとわたしは船へと帰っていた。