夜4時になるとみんなで渡り板を渡って船の中へと入った。
いつものように船の空の上に青く光る選択ボタンがいくつか現れた。
フランス
ノルウェー
イタリア
アルプス山脈
ポチッ
アルプス山脈を選択したら、ゆっくりゆっくりと船が動き出した。
これはこの船でもう最後っか。みんなはなんとなく寂しそう。
初めてこの船に乗った時は金毘羅船々踊っていたな。あれはもう大昔みたい。
見慣れているあのアルプス山脈の岸辺へつくとその前にある中ぐらいの丘を上り始めた。
この上にはスタンプ帳を乗せるべきあの岩があるはず。
えっほえっほえっほ
丘を登り切るとそこに荒れ地があり、その真中に大きな岩が一つだけあった。その岩の周りに小さな赤いきのこと一つのキノコ型椅子があった。
「誰が置く?」
「みんなで置きましょう!」
それでみんなと抱き合って、
「さよなら」
と言った。
そして、みんなであの大きな岩のうえにスタンプ帳を乗せた。
キラキラキラキラキラキラ
岩が光りだした。
眩しすぎて目をとじた。
すると、どこかからあのロボットの声のナレーションが流れてきた。
「スタンプを9つ集めておめでとうございます!これからはヨーロッパの地理のテストで90点以上取れば無事ゲームクリアとなります。しかし、89点以下になれび、それでスタンプを別のところに隠れてまた一からやり直しになります!!!」
え?!?!終わりじゃないの?!?!
みんなは大びっくり!!
「これからルーレットを回してください。そして、当たったチームメイトは1人でそのテストを受けることになります。」
目を開けるとスタンプ帳は消えており、大きな岩の近くにルーレットがありました。
「芽依ちゃんが回す方がいいと思う。」
そして、芽依ちゃんはニコニコしながら
びょ〜ん!!!
とルーレットを容赦なく回した。
中村葉介
大内悠真
小山芽依
大島苺花
中村葉介
大内悠真
小山芽依
大島苺花
ルーレットはどんどん回していき、やがてだんだん減速していった。
中村葉介
大内悠真
小山芽依…
あ、ヤバいな!!芽依ちゃんは漢字書けるのかな?!
カチッ
「大島苺花、きのこの椅子に座ってください。」
わたしは顔が真っ青になった。地理ができないわたし?!?!そのわたしがみんなの運命を背負って地理のテストに挑まなければならない?!
「苺花ちゃんならできる!」
「応援しているよ!!」
「できる!!」
みんなの応援は嬉しかった。わたしは頑張るしかない!
決意を決めて、
ドスンッ!
と勢いよく椅子に座り込んだ。
すると私の周りに見る見る防音のバリアがはられていく〜!!
「苺花!!信じているぞ!!」
バリアが完全にできあがる前に聞いた最後の言葉は、ゆうまくんのその応援の声だった。
バリアができあがるとわたしの前に一枚の紙と一本の鉛筆が現れた。問題は全部で10問。
「それでは、テスト開始!」
ナレーションのその声を合図としてわたしの戦いが始まった
第1問!!
「ライン川などヨーロッパの複数の国を流れる運搬によく使われる河川はなんというか答えなさい。」
これは楽勝!国際河川でしょう!
ピーンポーン
わたしが答えを書いた瞬間その音が響いた。このテストってもしかしたら…書いた瞬間から正解か不正解か判断されるの?!
わたしはあせをかきはじめた。もし、間違えて違う答えを書いたら消せない…
第2問…
「ヨーロッパ州の主な3つの言語の系統を答えなさい。」
あ〜!!!これは…確かに…
ゲルマン系統
ラテン系統
ス…
わたしは一瞬迷った。いや!わたしは確かに覚えている!
スラブ系統
ピーンポーン
よしゃ!!!
つぎ!!
第3問!
「イタリアなどの地中海気候の地域はいつ乾燥するか、その期間で何を栽培するのか、そしてその農業はなんというか答えなさい。」
わたしはスパゲティを思い出した。夏の時期は乾燥に強いぶどうやオリーブなどを栽培する。これは地中海式農業という!
ピーンポーン
わたしはゾーンに入った。
第4問!
「ノルウェーなどの高緯度の地域では夏の間1日中太陽が沈まない現象が見られます。その現象はなんというか答えなさい。」
白夜!!わたしは猛スピードで書いた!
ピーンポーン
第5問!
「ヨーロッパで主に信仰されている宗教を答えなさい。」
これは簡単!ヨーロッパといえば教会!教会といえばキリスト教!!
ピーンポーン!!
第6問!
「ヨーロッパ連合(EU)の前の国際機関の名称を答えなさい。」
あ…あれは…なぜかよく覚えている。ゆうまくんを追いかけながら聞いたな、あれ。ECだ!ヨーロッパ共同体!!
ピーンポーン!!
わたしは天才だ!!!えっへん!!!
第7問!
「牛を飼育し、乳製品を生産する農業はなんというか答えなさい。」
あ!!これノルウェーのやつだね。酪農!!
ピーンポーン!!
順調〜順調〜!!!
第8問!
「ある海流のうえにのっている風のおかげでヨーロッパ州の大部分は高緯度の割に比較的温暖です。その海流の名称と風の名称を答えなさい。」
え…わたしの頭は真っ白になった。
これはどこで習ったっけ?
お、覚えていない…
わたしは長く真っ白な頭でその真っ白な空欄を眺めた。
これは…何か書いてみるしかないね…
えっと…
ヨーロッパ海流と北風!
ブーブー
「正解は北大西洋海流と偏西風。マイナス10点!」
がっ!!
私の目はうるうるしてきた。もう一回間違えたら終わりだ。もう一度たった一回間違えたら、このスタンプラリーを最初からやり直すことになる。
わたしの手は汗でべとべと。鉛筆はつかみにくいほど。
第9問…
「ヨーロッパの北西部ではゲルマン系言語が使われています。それでは、南部には何系統が使われているのか答えなさい。」
わたしはゆっくり考えた…
系統といえば3つしかない。つまり、答えはスラブ系かラテン系だ。
これは二分の一の確率だ。
ドキ、ドキ、ドキ…
ラテン系…
ピーンポーン!!
わたしの顔はパッと明るくなった!
第10問!最後だ!!
「ヨーロッパ連合(EU)が加盟国の農業を守る目的としてたてられた政策は何というか答えなさい。」
あ…これは無理だ。いや…考えろ。農業政策だよ、確かに…農業政策…守農業政策?違うな…協力農業せー…
共通農業政策!!!!!!
ピーンポーン!!!!
できた…わたしはできた!!!!!わたしは本当にできた!!!!!し、信じられない!!
見事に成功し、バリアが地面の中へ溶けていた。
「できた!!わたしができた!!!!!!」
「万歳!!!!」
「苺花、ばんざい!!!!!」
「みんな、ばんざい!!!!!!!」
びゅ〜ん!!
ドンドン!!
びゅ〜ドンドンドン!!!!
夜空には色とりどりの火花が咲く下でみんなで喜び合った。
わたしは大島苺花。不老不死の猫耳を目指してる中学一年生。その夢もきっと遠くない。無敵で教養のある猫耳になりたいわたしは今日も無双している。
いつものように船の空の上に青く光る選択ボタンがいくつか現れた。
フランス
ノルウェー
イタリア
アルプス山脈
ポチッ
アルプス山脈を選択したら、ゆっくりゆっくりと船が動き出した。
これはこの船でもう最後っか。みんなはなんとなく寂しそう。
初めてこの船に乗った時は金毘羅船々踊っていたな。あれはもう大昔みたい。
見慣れているあのアルプス山脈の岸辺へつくとその前にある中ぐらいの丘を上り始めた。
この上にはスタンプ帳を乗せるべきあの岩があるはず。
えっほえっほえっほ
丘を登り切るとそこに荒れ地があり、その真中に大きな岩が一つだけあった。その岩の周りに小さな赤いきのこと一つのキノコ型椅子があった。
「誰が置く?」
「みんなで置きましょう!」
それでみんなと抱き合って、
「さよなら」
と言った。
そして、みんなであの大きな岩のうえにスタンプ帳を乗せた。
キラキラキラキラキラキラ
岩が光りだした。
眩しすぎて目をとじた。
すると、どこかからあのロボットの声のナレーションが流れてきた。
「スタンプを9つ集めておめでとうございます!これからはヨーロッパの地理のテストで90点以上取れば無事ゲームクリアとなります。しかし、89点以下になれび、それでスタンプを別のところに隠れてまた一からやり直しになります!!!」
え?!?!終わりじゃないの?!?!
みんなは大びっくり!!
「これからルーレットを回してください。そして、当たったチームメイトは1人でそのテストを受けることになります。」
目を開けるとスタンプ帳は消えており、大きな岩の近くにルーレットがありました。
「芽依ちゃんが回す方がいいと思う。」
そして、芽依ちゃんはニコニコしながら
びょ〜ん!!!
とルーレットを容赦なく回した。
中村葉介
大内悠真
小山芽依
大島苺花
中村葉介
大内悠真
小山芽依
大島苺花
ルーレットはどんどん回していき、やがてだんだん減速していった。
中村葉介
大内悠真
小山芽依…
あ、ヤバいな!!芽依ちゃんは漢字書けるのかな?!
カチッ
「大島苺花、きのこの椅子に座ってください。」
わたしは顔が真っ青になった。地理ができないわたし?!?!そのわたしがみんなの運命を背負って地理のテストに挑まなければならない?!
「苺花ちゃんならできる!」
「応援しているよ!!」
「できる!!」
みんなの応援は嬉しかった。わたしは頑張るしかない!
決意を決めて、
ドスンッ!
と勢いよく椅子に座り込んだ。
すると私の周りに見る見る防音のバリアがはられていく〜!!
「苺花!!信じているぞ!!」
バリアが完全にできあがる前に聞いた最後の言葉は、ゆうまくんのその応援の声だった。
バリアができあがるとわたしの前に一枚の紙と一本の鉛筆が現れた。問題は全部で10問。
「それでは、テスト開始!」
ナレーションのその声を合図としてわたしの戦いが始まった
第1問!!
「ライン川などヨーロッパの複数の国を流れる運搬によく使われる河川はなんというか答えなさい。」
これは楽勝!国際河川でしょう!
ピーンポーン
わたしが答えを書いた瞬間その音が響いた。このテストってもしかしたら…書いた瞬間から正解か不正解か判断されるの?!
わたしはあせをかきはじめた。もし、間違えて違う答えを書いたら消せない…
第2問…
「ヨーロッパ州の主な3つの言語の系統を答えなさい。」
あ〜!!!これは…確かに…
ゲルマン系統
ラテン系統
ス…
わたしは一瞬迷った。いや!わたしは確かに覚えている!
スラブ系統
ピーンポーン
よしゃ!!!
つぎ!!
第3問!
「イタリアなどの地中海気候の地域はいつ乾燥するか、その期間で何を栽培するのか、そしてその農業はなんというか答えなさい。」
わたしはスパゲティを思い出した。夏の時期は乾燥に強いぶどうやオリーブなどを栽培する。これは地中海式農業という!
ピーンポーン
わたしはゾーンに入った。
第4問!
「ノルウェーなどの高緯度の地域では夏の間1日中太陽が沈まない現象が見られます。その現象はなんというか答えなさい。」
白夜!!わたしは猛スピードで書いた!
ピーンポーン
第5問!
「ヨーロッパで主に信仰されている宗教を答えなさい。」
これは簡単!ヨーロッパといえば教会!教会といえばキリスト教!!
ピーンポーン!!
第6問!
「ヨーロッパ連合(EU)の前の国際機関の名称を答えなさい。」
あ…あれは…なぜかよく覚えている。ゆうまくんを追いかけながら聞いたな、あれ。ECだ!ヨーロッパ共同体!!
ピーンポーン!!
わたしは天才だ!!!えっへん!!!
第7問!
「牛を飼育し、乳製品を生産する農業はなんというか答えなさい。」
あ!!これノルウェーのやつだね。酪農!!
ピーンポーン!!
順調〜順調〜!!!
第8問!
「ある海流のうえにのっている風のおかげでヨーロッパ州の大部分は高緯度の割に比較的温暖です。その海流の名称と風の名称を答えなさい。」
え…わたしの頭は真っ白になった。
これはどこで習ったっけ?
お、覚えていない…
わたしは長く真っ白な頭でその真っ白な空欄を眺めた。
これは…何か書いてみるしかないね…
えっと…
ヨーロッパ海流と北風!
ブーブー
「正解は北大西洋海流と偏西風。マイナス10点!」
がっ!!
私の目はうるうるしてきた。もう一回間違えたら終わりだ。もう一度たった一回間違えたら、このスタンプラリーを最初からやり直すことになる。
わたしの手は汗でべとべと。鉛筆はつかみにくいほど。
第9問…
「ヨーロッパの北西部ではゲルマン系言語が使われています。それでは、南部には何系統が使われているのか答えなさい。」
わたしはゆっくり考えた…
系統といえば3つしかない。つまり、答えはスラブ系かラテン系だ。
これは二分の一の確率だ。
ドキ、ドキ、ドキ…
ラテン系…
ピーンポーン!!
わたしの顔はパッと明るくなった!
第10問!最後だ!!
「ヨーロッパ連合(EU)が加盟国の農業を守る目的としてたてられた政策は何というか答えなさい。」
あ…これは無理だ。いや…考えろ。農業政策だよ、確かに…農業政策…守農業政策?違うな…協力農業せー…
共通農業政策!!!!!!
ピーンポーン!!!!
できた…わたしはできた!!!!!わたしは本当にできた!!!!!し、信じられない!!
見事に成功し、バリアが地面の中へ溶けていた。
「できた!!わたしができた!!!!!!」
「万歳!!!!」
「苺花、ばんざい!!!!!」
「みんな、ばんざい!!!!!!!」
びゅ〜ん!!
ドンドン!!
びゅ〜ドンドンドン!!!!
夜空には色とりどりの火花が咲く下でみんなで喜び合った。
わたしは大島苺花。不老不死の猫耳を目指してる中学一年生。その夢もきっと遠くない。無敵で教養のある猫耳になりたいわたしは今日も無双している。

