ヴァンパイア猫耳エクレア

 一

 外が青い香りをして、桜の木の芽が今日か今日かと今にも開きそう。今夜もずいぶん暖かくて、胸がワクワクで溢れてくる。やはり、春は素敵な季節だね。

 わたしはお城のダイニングの大きな窓から丘の下の町の景色を眺めながらトーストにいちごジャムをべたっと塗ってから一口を味わってみた。甘くて酸っぱくて美味しい!!!卵焼きも絶品!お母さまの朝ご飯さやはり大好き!!

 「エクレアちゃん?今朝はちゃんと血液を一杯飲んでる?そうしないと頭くらくらし始めちゃうよ?」

 やべっ!忘れるところだった!!!あっ!となったわたしの顔を見て、やれやれとでも言いながらお母さまは椅子をたってキッチンへ行った。蛇口をひねると香やしい焼き肉のたれみたいな匂いがした。

 「はい!気をつけてね、すぐに貧血になってしまうからさ。」

 「はーい!!」

 わたしはごくごくとその美味しくて真っ赤な液体を飲み干した。