止めようとしても、止まらない。
(私、何かした……?)
枕に頭を押し付けて、必死になって考える。兎に角考える。
今日一日であったことを、最初から全て思い返す。
朝、教室に入った時。
授業中、何度か目が合ったこと。
昼休み、凌と話していた時間。
犬を見て、少し笑ったこと。その全部を辿っていく。
けれど、何処にも“これだ”と思えるものは見つからない。何か一晴の機嫌を損ねるようなことを言った覚えもない。
嫌な顔をされた理由も、思い当たらない。
(……じゃあ、なんで)
少なくとも、朝礼が始まる前までは一晴の方から話し掛けてきた。凌が遅れて登校して来て、その時も楽しげに笑っていた。
三限目、四限目と続いたホームルームの時間でも、班のメンバーと雑談をしていた。
「なんで……なんで?」
考えても、考えても、答えに近づいている気がしなかった。ただ同じところを、ぐるぐる回っているだけのように。
ベッドの上で掛け布団の中に潜り込み、小さく身体を丸める。
制服のままであることなんて気にならなかった。
(……なんで、こんなに)
少し静かな時間があったと思えば、すぐに「なんで」と頭の中で考えてしまう。
どうしてこんなに気にしてしまうのか。
どうしてこんなに悩んでしまうのか。
一日中、何度も散々思い出して。こうして一人になっても、まだ考えている。
いつもの自分なら、ここまで未練がましく引き摺らないのに。
こんな風に、頭の中をたった一人の存在が占めたりしないのに。
今までずっと、他人とは極力関わらないように生きてきた。頼み事をされたら、断る意味もないから従ってきた。
自分に興味がないのが当たり前で、他人になんて意識すら向けることがなかったのに。
一晴のことを考えると、どうしても胸の奥が落ち着かない。
じっとしていられないような、でも何もできないような感覚。
「分っかんないっ……!」
頭の中をグルグルと回転させても、物理的に頭を振っても、求める答えは出ない。
ただ、同じ問いだけが繰り返される。
時間がどれくらい経ったのかも分からないまま、ぼんやりと天井を見続けるだけ。
「ご飯よー」
いっそのことこのまま寝てしまおうか、そんな事を考えていた時、下の階から母の声が聞こえた。
はっと、意識が戻り、現実に引き戻されるようにゆっくりと瞬きをした。
(私、何かした……?)
枕に頭を押し付けて、必死になって考える。兎に角考える。
今日一日であったことを、最初から全て思い返す。
朝、教室に入った時。
授業中、何度か目が合ったこと。
昼休み、凌と話していた時間。
犬を見て、少し笑ったこと。その全部を辿っていく。
けれど、何処にも“これだ”と思えるものは見つからない。何か一晴の機嫌を損ねるようなことを言った覚えもない。
嫌な顔をされた理由も、思い当たらない。
(……じゃあ、なんで)
少なくとも、朝礼が始まる前までは一晴の方から話し掛けてきた。凌が遅れて登校して来て、その時も楽しげに笑っていた。
三限目、四限目と続いたホームルームの時間でも、班のメンバーと雑談をしていた。
「なんで……なんで?」
考えても、考えても、答えに近づいている気がしなかった。ただ同じところを、ぐるぐる回っているだけのように。
ベッドの上で掛け布団の中に潜り込み、小さく身体を丸める。
制服のままであることなんて気にならなかった。
(……なんで、こんなに)
少し静かな時間があったと思えば、すぐに「なんで」と頭の中で考えてしまう。
どうしてこんなに気にしてしまうのか。
どうしてこんなに悩んでしまうのか。
一日中、何度も散々思い出して。こうして一人になっても、まだ考えている。
いつもの自分なら、ここまで未練がましく引き摺らないのに。
こんな風に、頭の中をたった一人の存在が占めたりしないのに。
今までずっと、他人とは極力関わらないように生きてきた。頼み事をされたら、断る意味もないから従ってきた。
自分に興味がないのが当たり前で、他人になんて意識すら向けることがなかったのに。
一晴のことを考えると、どうしても胸の奥が落ち着かない。
じっとしていられないような、でも何もできないような感覚。
「分っかんないっ……!」
頭の中をグルグルと回転させても、物理的に頭を振っても、求める答えは出ない。
ただ、同じ問いだけが繰り返される。
時間がどれくらい経ったのかも分からないまま、ぼんやりと天井を見続けるだけ。
「ご飯よー」
いっそのことこのまま寝てしまおうか、そんな事を考えていた時、下の階から母の声が聞こえた。
はっと、意識が戻り、現実に引き戻されるようにゆっくりと瞬きをした。



