日向家の諸事情ですが。





「あ、あのう、ははうえ…」


「こうなったら最終手段ね。さすがに恐れ多くて保留にしていたけれど…」


「お、おい美奈子(みなこ)。まさかおまえ……」


「ええ、お義父さん。私は本気です」



な、なに…?

じいちゃん焦ってるし、お母さんの目は鋭くなったし…。

わたしだけ理解できてないよ?
なんのことを言っているの……?



「日向(ひゅうが)家に、この子を送るわ」



ひゅうがけ……?

わたしはあまり人様の事情を深く知らないタチだから、今までもお母さんが勝手に決めたお宅へ派遣されるばっかりで。


なんか、なんか、その日向家?って言われた途端、空気がぐおっと重くなったんだけど気のせい……?



「さっそく準備ができ次第、行ってちょうだい。もし3日以内に戻ってきたりなんかしたら……サナ。ここはもうあなたの実家ではないと思いなさいね」


「……えっ、わたしのおうち…なくなるの…?」


「そうよ」


「そ、そうよって……ええ…、あっ、これガチのやつだ…」 



とのことで。

本日からポンコツ(ワケあり)メイドとしてお世話になります、日向家の皆さん。