しかもこれは一人前メイドとなった(一応は)16歳から数えて13回目のクビである。
ちなみに余談ですが本日、13日の金曜日。
………不吉な予感しかしない件。
「おお、サナ?おまえそんなとこで何やっとるんじゃ」
「じーちゃん!!」
塀の先からひょこっと顔を出したのは、幸いにも祖父だった。
趣味である盆栽の手入れをちょうど終えたところなのだろう。
「つぎの勤め先がやっと決まって、今朝行ったばかりじゃろう」
「うっ……あのね、忘れもの…?そうっ、忘れものしちゃって!!」
「……ほほう?」
あっ、バレた。
たぶん、バレた。
これはじいちゃんの孫として生きた17年間で培った、孫の勘ってやつ。
「だが、おまえはな。ここの家系に染まりきらずともよい。…もともと染まれぬ器(うつわ)でもあるからな」
「へ…?染まれない器って……」
「あら、サナ。またずいぶんと早いご帰宅だこと」
「───うわっ…!!」



