想いと共に花と散る

 本の中ではたった一文だけの出来事。

 一ページの片隅に書かれるだけの小さな出来事。



 きっと、今は誰も覚えていない。


 普通に生活をしていれば、そうそう思い出すことは無い事。


 けれど、彼らにとっては新たな一歩だった。

 歴史を大きく変えるくらい、未来を変えるくらいの出来事だった。



 新たな世界を見せてくれた壬生浪士組。


 お上様の言いつけを無視して京に残った彼らはそう名乗った。



 けれどこれからは違う。



 彼らは未来で語り継がれるほどの大きな組織、


 ────新撰組となった。