根暗な貴方は私の光

歴史・時代

根暗な貴方は私の光
作品番号
1758669
最終更新
2026/01/14
総文字数
89,779
ページ数
93ページ
ステータス
完結
PV数
2,277
いいね数
12
花が咲いた。


暗闇に一輪の花が。



その花は道標であり、
同時に貴方への想いでもあった。



『このまま、二人で逃げ出さない?』



冗談にしては、本気すぎて。

本気にしては、馬鹿げていて。



『もう、独りじゃないですから』



一緒に逃げてはくれないのに、
貴方は隣りにい続けようとしてくれた。



私は、あの子達とは違う。


恋を知らずに生きてきて。

愛を失って生きてきて。

知らないことばかりで。

知りたいことばかりで。



何だって知っていけるあの子達とは、
同じになれなかった。



でも、貴方はそれでいいと言う。



『繁栄だ』


貴方にそんなことを言わせる世界が。


『俺は、貴方のことが____』


貴方にそんな顔をさせる世界が。


『ああ、幸せだなあ……。ずっと、こうしたかったの』


一瞬だけでも夢を見させた世界が、
憎くて、
それでいて、


愛おしかった。

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