ファンタジー
完

- 作品番号
- 1103501
- 最終更新
- 2020/06/15
- 総文字数
- 90,240
- ページ数
- 200ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 63,706
- いいね数
- 3
そう切望する
そう願望する
その度に貴方の笑顔で胸が締め付けられていく。
先輩、僕を『化物』に変えないで
ヴァンパイア×人間の少女
これは、現代に溶け込み、ひっそりと生きるヴァンパイアの少年の
悲(かな)しくも
愛(かな)しい
ちっぽけな物語
2015/5/14 完結
この作品のレビュー
ーーー「僕は人間でありたい」
ヴァンパイアである事
光の世界を避けていた
ヴァンパイアの少年
紫倉・ブルーム・エルザ
校内のピラミッドの最上層住人
応援団団長・赤嶺 和真
ーーー「私は君に、もっと日のあたる所をみせたいだけなんだ。だって、世界はこんなにも幸せで溢れてる。」
貴女はどうして僕を光の世界に誘うの?
貴女は僕にとって眩しくて仕方がない存在だったのに…
貴女を見ると
貴女と会話をすると
貴女に触れると
僕の中の『化物』が目を覚まし
貴女を食べてしまう…
ヴァンパイアにとって逃れられない宿命
ーーーヴァンパイアの呪い
どうかお願いします
僕の中の化物(キミ)
僕は人間でありたい。
ちっぽけだけど悲しくも愛しい物語。
ラストは涙なしでは読めません。
目立たないように、ひっそりと、人間社会の影に溶け込んで生きていけたらいい。 そう願っていたヴァンパイアの血を引く少年、エルザ。 そんなエルザの前に、まるで嵐のように現れたのが、女応援団長の和真と副団長の荘司。 和真は凛々しく美しく、何事にもまっすぐな目を向ける。 お調子者の荘司は、その実、誰よりも思いやり深い兄貴肌。 二人の勢いに引っ張られ、戸惑ったり落ち込んだりしながら、エルザは自分の力で前に進み始める。 自分の心に正直に向き合い、楽しそうに笑うようになるエルザが微笑ましかったです。 だからこそ、ヴァンパイアの呪いに蝕まれていく姿、弱った体でヴァンパイアの狂気的象徴と戦う姿は、やるせなく、残酷でした。 恋に落ち、愛を知り、優しさに生きた一人の少年。 彼の純粋な生き様を描く、ちっぽけで美しい物語です。
目立たないように、ひっそりと、人間社会の影に溶け込んで生きていけたらいい。
そう願っていたヴァンパイアの血を引く少年、エルザ。
そんなエルザの前に、まるで嵐のように現れたのが、女応援団長の和真と副団長の荘司。
和真は凛々しく美しく、何事にもまっすぐな目を向ける。
お調子者の荘司は、その実、誰よりも思いやり深い兄貴肌。
二人の勢いに引っ張られ、戸惑ったり落ち込んだりしながら、エルザは自分の力で前に進み始める。
自分の心に正直に向き合い、楽しそうに笑うようになるエルザが微笑ましかったです。
だからこそ、ヴァンパイアの呪いに蝕まれていく姿、弱った体でヴァンパイアの狂気的象徴と戦う姿は、やるせなく、残酷でした。
恋に落ち、愛を知り、優しさに生きた一人の少年。
彼の純粋な生き様を描く、ちっぽけで美しい物語です。
僕の中には化物がすんでいる。
化物にはなりたくない、人間でありたい。
ひっそりと生きるヴァンパイアと、彼をひだまりにつれていった彼女の『かなしい』物語。
ヴァンパイアというファンタジーの物語でありながらも、ドラマチックというよりも現実味のある身近なものに感じました。
普通に生きて、普通に恋をした、とても人間らしい物語。
だからこそ切なくて、胸が痛くなるけれど、どこか温かい。
最後の選択も人間らしい選択だったと思います。人間であるからこそ、彼は愛する彼女のため.......。
ぜひ最後まで見届けてほしい物語です。
この作品の感想ノート
Dear)氷月あや様
はじめまして
この度はこちらの作品を読んでいただき、感想並びに素敵なレビューをありがとうございました
レビューを拝読しました際、自分の作品に頂いたとは思えないほどの素敵さに嬉しくなり、何度も何度も読み返してしまいました
それと同時にしっかり読み解いて下さっているのも伝わって、書いて良かったと改めて思えました。本当に嬉しかったです(*^^*)
読みながら察して頂きました通り、最初からこの結末は決めており、ここに到着するまでにどれだけ穏やかに且つ、切なく残酷に描けるかが本作を執筆する上で悩んだ点でありましたので、そう思って頂けたのであれば上手くいったかなぁ、とほっとしています
序盤からラストにかけて小出しにする彼女の狂気とエルザの想いもしっかり読み取って頂けたようで、本当に有難いです……!
荘司に関しても、そう言ってくださってありがとうございます!私も彼はとても動かしやすく気に入ったキャラだったので、嬉しいです
こちらこそ、本当に本当にありがとうございました!何度も感想レビュー読み返そうと思います!
P.S.氷月さんも南国出身のようで、とても親近感がわきました!ありがとうございます!
初めまして。
何気なく読み始めたのですが、一気に最後までページをめくり、切なさでいっぱいになっています。
学校生活が楽しくなればなるほど、残酷な結末を意識せざるをえず、苦しかったです。
狂気的な彼女の姿と献身的なエルザの選択の対比が、ひりひりするほど鮮明でした。
素のエルザをぽんぽんと引き出す荘司がいちばん好きで、終盤は彼に感情移入していました。
もう一人の主人公だと(勝手に)思っています。
たくさんのことを一度に考えてしまって、感想がまとまりません。
素敵な作品を読ませていただき、本当にありがとうございます。
余談ですが、プロフ拝見しました。
出身県、おそらく近いです。
Dear)吉野まい様
吉野さん感想ありがとうございますー!
こちらの作品はポップでもなくどちらかというと暗い話になっておりますが、物語の舞台のほとんどが学校での出来事なのでエントリーしてみました(^^;)
文章もどちらかといえば固めなので、休み休み読んで頂けたら嬉しいです(*^^*)
私の方も執筆落ち着きましたらエントリー作品にお邪魔しますねー
ありがとうございます!
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