プロフィール

圓谷愁
【会員番号】75816
好きなものを、色々と

作品一覧

きっと、月が綺麗な夜に。
圓谷愁/著

総文字数/109,094

恋愛(キケン・ダーク・不良)213ページ

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「大丈夫。とらは一人じゃないから」 そう言って笑った隣の少女は、縁側にふかふかと陣取る猫達のように自由で、穏やかで、空に浮かぶ三日月のように瞼で弧を描き、あどけなく、微笑んだ。 □■□■□■□■□■□■□■□■□ 離島の新人小学校教諭 冴島 虎治郎 Kojiro Saejima × 拾ったワケあり少女 美矢 Miya □■□■□■□■□■□■□■□■□ 「とらがちゃんと泣けるようになったら、あたし、きっと帰るから」 「待つのは嫌いだ。知ってるだろ?だから……」 掴みどころのない君を、気分屋な君を、僕は、僕のスピードで取り戻す。 君を想うと、きっと、今日も『月が綺麗』だ 2020.06.12〜執筆開始 2020.06.17〜公開 ©syuu-tumuraya
【完】R・U・I〜キミに、ひと雫を〜
圓谷愁/著

総文字数/191,580

青春・友情369ページ

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罪を犯したあの日、感情を捨て失せた私。 そんな私の目の前に現れたのは、高性能ヒューマノイドロボットの『ルイ』だった。 ロボットのくせに温かくて ロボットのくせに柔らかくて ロボットのくせに私の感情をぐいぐい揺する。 「ありがとう。キミはボクの全てだったよ」 ねぇルイ、君の涙は本物ですか?
【完】ヴァンパイア、かなし
圓谷愁/著

総文字数/90,240

ファンタジー200ページ

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僕は『人間』でありたい。 そう切望する そう願望する その度に貴方の笑顔で胸が締め付けられていく。 先輩、僕を『化物』に変えないで ヴァンパイア×人間の少女 これは、現代に溶け込み、ひっそりと生きるヴァンパイアの少年の 悲(かな)しくも 愛(かな)しい ちっぽけな物語 2015/5/14 完結
【完】籠球ロマンティック
圓谷愁/著

総文字数/170,138

青春・友情388ページ

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中学時代の輝かしい栄光を心の中で引き摺り続ける、現在不良(見た目のみ)、15歳。 そんな俺を再びその世界に引き摺り込むのは、男子の憧れ、学年一の巨乳ちゃんだった。 バスケバカ×バスケバカ=無限大 それぞれが悩み、苦しみ、むず痒い程の青春に囚われていく。 青春は、あの頃よりも酷く輝いていた。 2014/4/1 執筆開始 2014/8/27 完結 ©愁檎
【完】ひとつ屋根の下で。
圓谷愁/著

総文字数/70,499

その他223ページ

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18歳のアタシが一人暮らしするお金なんかない。 そんな理由で偶然出会った同居人の輝。 ヒカル…愛って、知らないうちに芽生えるんだね。 無愛想だけど、無口だけど、優しさの溢れたアンタと ひとつ、屋根の下……… ※作品の途中、一部性描写、暴力表現等使用します 不愉快な表現にならないよう、努力致しますm(__)m 2009.08.21完結 沢山の皆様、レビューありがとうございました。感謝ですm(__)m

公開リスト一覧

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レビュー一覧

★★★★★
2020/09/22 10:17
ふたりで、ひとつの

たいせつな幼なじみが “芸能人”に、なりました 幼い頃からずっと一緒の季沙と洸介。 父を亡くし、父の忘れ形見のギターを奏でることが生活の中のほとんどを占めた洸介のそれよりもっと優先すべき存在の季沙とそんな洸介と共に寄り添うことが日常の季沙の周りから見たら不思議な関係の2人。 その関係は、洸介がはじめたバンド『あまいたまごやき』の変化と共に、緩やかに変わっていった…… 大好きな作家さんなので、もちろん面白さは期待値以上でしたが、期待を良い意味で裏切られましま。 これはただの青春恋愛ストーリではない。 甘くて、ホロホロと口の中で味がほどけるたまごやきみたいなお話でありながら、季沙と洸介、あまいたまごやき、周囲の家族や取り巻く人達全て丁寧に描かれた愛の物語です。 読み終えて、季沙と洸介の関係は『ふたりでひとつの』魂のような、もちろん別々の人物なのに、そう感じてしまいました。

たいせつな幼なじみが
“芸能人”に、なりました

幼い頃からずっと一緒の季沙と洸介。

父を亡くし、父の忘れ形見のギターを奏でることが生活の中のほとんどを占めた洸介のそれよりもっと優先すべき存在の季沙とそんな洸介と共に寄り添うことが日常の季沙の周りから見たら不思議な関係の2人。

その関係は、洸介がはじめたバンド『あまいたまごやき』の変化と共に、緩やかに変わっていった……


大好きな作家さんなので、もちろん面白さは期待値以上でしたが、期待を良い意味で裏切られましま。
これはただの青春恋愛ストーリではない。

甘くて、ホロホロと口の中で味がほどけるたまごやきみたいなお話でありながら、季沙と洸介、あまいたまごやき、周囲の家族や取り巻く人達全て丁寧に描かれた愛の物語です。

読み終えて、季沙と洸介の関係は『ふたりでひとつの』魂のような、もちろん別々の人物なのに、そう感じてしまいました。

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★★★★★
2020/09/20 23:22
透明が色づく青春

これはエモーショナルに駆け抜けた 彼との2年間の記録 母親の言いなりで、自分がなかった透明な女の子のミトと、ミトのそんな絵の具にリスペクトという名の初恋の絵の具をぶちまけた男の子のクノ。 この頃の、子供だけれども子供じゃなくて、大人になりたいのに未熟で、アツくて、エモーショナルな青春が、一見自分のない透明なミト越しに、ギラギラとカラフルになる様に、最後まで胸がときめきながら一気に読ませてもらいました。 友達、親、家族、全てが自由にいかないこの時期を生きる人達にも、そこを駆け抜けた大人たちにもおすすめな作品です。 まだまだ出たての勢いのあるインディーズバンドの疾走感のあるアルバムを聴きながら、2周目読もうと思います。

これはエモーショナルに駆け抜けた
彼との2年間の記録



母親の言いなりで、自分がなかった透明な女の子のミトと、ミトのそんな絵の具にリスペクトという名の初恋の絵の具をぶちまけた男の子のクノ。

この頃の、子供だけれども子供じゃなくて、大人になりたいのに未熟で、アツくて、エモーショナルな青春が、一見自分のない透明なミト越しに、ギラギラとカラフルになる様に、最後まで胸がときめきながら一気に読ませてもらいました。

友達、親、家族、全てが自由にいかないこの時期を生きる人達にも、そこを駆け抜けた大人たちにもおすすめな作品です。


まだまだ出たての勢いのあるインディーズバンドの疾走感のあるアルバムを聴きながら、2周目読もうと思います。

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★★★★★
2016/05/24 22:47
痛みと、強さと弱さの

思ったことをついつい素直に言ってしまうせいで孤立しがちなヒロインのばら。 そんなのばらの前に、久しぶりに現れたのは可愛かった筈の幼なじみの一吾だった。 ストロベリーフィールドで過ごすのばらと一吾の時間は、甘いような、しょっぱいような、どこか脆いような、少年少女の繊細な時間が詰まったそんな時間で。 幼ない少年少女の 心の、体の 痛みと 強さと そして弱さ そんな人間臭さの混同した、綺麗じゃないのにどこか透明度の高い物語。 読後は、のばらや一吾の成長にホロリと涙が落ちるような作品でした。

思ったことをついつい素直に言ってしまうせいで孤立しがちなヒロインのばら。
そんなのばらの前に、久しぶりに現れたのは可愛かった筈の幼なじみの一吾だった。


ストロベリーフィールドで過ごすのばらと一吾の時間は、甘いような、しょっぱいような、どこか脆いような、少年少女の繊細な時間が詰まったそんな時間で。

幼ない少年少女の
心の、体の
痛みと
強さと
そして弱さ

そんな人間臭さの混同した、綺麗じゃないのにどこか透明度の高い物語。


読後は、のばらや一吾の成長にホロリと涙が落ちるような作品でした。

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★★★★★
2015/12/18 21:12
絶対値の先の先

受験シーズン ほのかで幼い小さな恋の物語。 進む先が違えたのに、言えなかった事実と言えなかった想いの狭間で、最後まで、違う場所にいるのに同じ絶対値。 受験を迎えたヒロインいずと、その想い人のよっちゃん。 ずっと一緒にいられると思っていた、いつでも想いを伝えることが出来ると思っていた幼い二人は、それぞれ事情で上手く行かなくて。 リアルなストーリーなのに、その小さな恋の物語は、ほろ苦さと爽やかさを含んでどこかドラマティックな雰囲気にさえ思えてしまいました。 多いとは言えない頁数の中で、かなりの満足感を味わえる、優しげで切ない作品でした。

受験シーズン
ほのかで幼い小さな恋の物語。


進む先が違えたのに、言えなかった事実と言えなかった想いの狭間で、最後まで、違う場所にいるのに同じ絶対値。


受験を迎えたヒロインいずと、その想い人のよっちゃん。
ずっと一緒にいられると思っていた、いつでも想いを伝えることが出来ると思っていた幼い二人は、それぞれ事情で上手く行かなくて。

リアルなストーリーなのに、その小さな恋の物語は、ほろ苦さと爽やかさを含んでどこかドラマティックな雰囲気にさえ思えてしまいました。

多いとは言えない頁数の中で、かなりの満足感を味わえる、優しげで切ない作品でした。

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★★★★★
2015/10/01 20:08
ぶっ壊した日常の先に

『我々は、反乱軍である』 代わり映えのない納得行かない日常をぶっ壊したのは、ヒエラルキーの最下層 弱い者 強い者 隠さなきゃいけない過去 隠さなきゃいけない関係 穏やかなようで崩れそうな偽物の平穏を壊した先にあった、青春の色は…… 現在の学生、そして大人になった人の学生時代、多くの人が疑問に思い、それでも変わらなかったヒエラルキー ぶっ壊した勇気も、本音も、行動も、全部が胸にストレートに来るような作品でした。 いじめや立ち位置、今の現状。 そんなものに悩む人にも、学生時代に悩んだり違和感を持った人にもオススメ出来る作品です。 読んだ後に感じるこのスッキリとした想いは、是非一読して味わってみて下さい。

『我々は、反乱軍である』


代わり映えのない納得行かない日常をぶっ壊したのは、ヒエラルキーの最下層


弱い者
強い者

隠さなきゃいけない過去
隠さなきゃいけない関係


穏やかなようで崩れそうな偽物の平穏を壊した先にあった、青春の色は……



現在の学生、そして大人になった人の学生時代、多くの人が疑問に思い、それでも変わらなかったヒエラルキー

ぶっ壊した勇気も、本音も、行動も、全部が胸にストレートに来るような作品でした。



いじめや立ち位置、今の現状。
そんなものに悩む人にも、学生時代に悩んだり違和感を持った人にもオススメ出来る作品です。


読んだ後に感じるこのスッキリとした想いは、是非一読して味わってみて下さい。

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