そこは花嫁を育てる全寮制のお嬢様学校。
1人1人に専属される執事、
上品でおしとやかな女子生徒たち。
もちろん私にも
専属の執事がいるのだけど───…
『そちらに虫がいます…っ!!
お下がりくださいお嬢様ぁぁぁうわぁぁぁっ』
まずは臆病者。
『ひいっ…!すっ、すみません…!!
私はなんて無礼な真似を……!!』
つぎに小心者。
『うぶっ!水がっ、みずgaうぶぶぶぶぶ…っ』
極めつけは、泳げない。
そんなヘタレが3拍子揃った、
Cランク止まりの執事だ。
*
素直になれないツンデレお嬢様
×
Cランク止まりのヘタレ執事
*
それなのに最近、困ることがひとつ。
『結婚なんか…俺はしてほしくないです、』
『早く破談してください、お嬢様。
俺はそれを望んでいると言いました』
たまに“私”から“俺”に変わるとき、
見たこともない顔をするようになったこと。
『続けてほしいのなら…、
俺に指示をしてください、……っ、はやく、』
(俺の理性が切れないうちに───…)
*
・
もっと求めて、欲しがって、お嬢様。
(執事じゃなく、男としての俺を)
From.
俺の言うとおりにしてください、お嬢様。
※『俺の言うとおりにしてください、お嬢様。』
『俺の好きにさせてください、お嬢様。』
に登場する、とある2人のお話です。
前作を読んでいなくても問題ない内容ですが、
知っていると面白さ倍増です!!!