春川 メルさんのレビュー一覧
『我々は、反乱軍である』 『仲間よ、戦士よ、集結せよ』 ──その日、"私の日常"にピキリとヒビが入った。 ------ 学校という狭い世界の中に存在するヒエラルキー。 その最下層にいる人々が立ち上がったことから、物語は始まる。 集まった戦士たちは、主人公をはじめヒエラルキーの位置も抱えている事情も様々な面々。 そして彼らの声を、想いを、作者さんはとても瑞々しく、痛痛しいくらいリアルに表現しています。 『だから、お願い』 『耳を傾けて、声を聞いて』 『──私も、叫ぶから』 読んだ後、明日はもっと、人にやさしくできる気がする。 もっと素直に、いろいろな人の声を聴ける気がする。 単なる青春群像劇の枠に収まらない。今まさに学生の人はもちろん大人の心にも響く、不器用なクーデターのお話です。 ぜひ、ご一読を。
『我々は、反乱軍である』
『仲間よ、戦士よ、集結せよ』
──その日、"私の日常"にピキリとヒビが入った。
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学校という狭い世界の中に存在するヒエラルキー。
その最下層にいる人々が立ち上がったことから、物語は始まる。
集まった戦士たちは、主人公をはじめヒエラルキーの位置も抱えている事情も様々な面々。
そして彼らの声を、想いを、作者さんはとても瑞々しく、痛痛しいくらいリアルに表現しています。
『だから、お願い』
『耳を傾けて、声を聞いて』
『──私も、叫ぶから』
読んだ後、明日はもっと、人にやさしくできる気がする。
もっと素直に、いろいろな人の声を聴ける気がする。
単なる青春群像劇の枠に収まらない。今まさに学生の人はもちろん大人の心にも響く、不器用なクーデターのお話です。
ぜひ、ご一読を。
このベランダ越しに、たくさん話をしたね。
──それは、そう、きみの恋の話を。
* * *
この作者さんの書くお話は、いつだって優しい雰囲気で満ちている。
幼なじみの咲歩と晃。別のお話で、彼らは脇役だった。
だけど見方を変えると、こんなにも、ふたりの幸せを願わずにはいられなくなる。
咲歩は晃が好きで、だけど晃は、別の女の子が好きで。
たった1メートルしか離れていないお互いの家のベランダが、とても、遠くて。
向き合わない矢印にハラハラしながら、それでも、ふたりのことを応援したくなる。
「……会いたい」
ただそれだけの感情ひとつでふたりの関係が変わる素敵な瞬間を、ぜひ、ご覧下さい。
ずうっと幼なじみだった、セッチとこふじ。
だけどある日、セッチは気付いてしまった。
──今まで平気に思っとったけど、もしかしたら実は、ずっと。
ずっと、触りたかったんかもしれん。
* * *
なぜかいきなり幼なじみがおかしくなってしまって、なんで?どうして?と戸惑いまくりのこふじ。
自覚した気持ちに正直に、こふじにぶつかっていくセッチ。
もう、ふたりとも一生懸命で、いとしくて。ページを捲るたびセッチとこふじと一緒に、ドキドキ、チクチク、ニコニコ、してました。
幼なじみって、とっても大事な存在。でも、そこから1歩進んだら、きっともっと、大事にできる。
ふたりが幼なじみから踏み出すまでの、たくさん笑ってじんわりできるお話。ぜひ、ご一読ください*
ありふれた日常のようで、ちょっぴり非日常な夏休みの学校のプール。
偶然出会ったそこで、水泳部の女の子と後輩くんが、不思議なモノを見つけた。
「人魚姫とか、ぴったりですよね。こんなきれいな鱗だったら」
水の底で見つけたのは、なんだか不思議なキラキラしたモノ。
人魚の鱗かな、なんて。そんな夢いっぱいの考えも、キラキラなこの世代ならでは。
この日ふたりが見つけたのは、きっと人魚の鱗だけじゃない。もっと尊くて、曖昧で。それだけで明日が輝いて見えちゃうような、淡い気持ちの種。
「これも、俺たちだけの秘密ですね」
呼吸を忘れて
言葉も忘れて
少しだけ新しくなった世界に、彼らは飛び込んでいく。
―――――
作者さんの瑞々しい文章の中で描かれる、ある昼下がりの秘密。
夏の終わりに、ぜひ*
赤いつなぎを着た彼は、いつも同じ豚しょうが焼き丼を買っていく。 ちょっとずつ彼を知るたびに、ちょっとずつ大きくなっていく想い。 思いきって通い始めた自動車学校も、彼が愛するバイクに乗れると考えたら、ワクワクしちゃう。 明日、なにがあるか分からないから。もしかしたら会えなくなるかもしれないから。だから、伝える。 単純なようで、それでいてとっても難しいこと。それができる真白ちゃんは、すごく素敵な女の子です。 こんな子が働いてるお弁当屋さんなら、毎日だって通ってしまいそう。光太郎さんも、彼女のそんな朗らかさに癒されているんだと思います。 ほかほか心があたたかくなって、自分も新しく何かを始めてみたくなる。 『恋ごころトルク』は、そんな、ぬくもりに満ちたお話。 最後に、真白ちゃんと声をそろえてひとこと。 「タンデムをご所望です!」
赤いつなぎを着た彼は、いつも同じ豚しょうが焼き丼を買っていく。
ちょっとずつ彼を知るたびに、ちょっとずつ大きくなっていく想い。
思いきって通い始めた自動車学校も、彼が愛するバイクに乗れると考えたら、ワクワクしちゃう。
明日、なにがあるか分からないから。もしかしたら会えなくなるかもしれないから。だから、伝える。
単純なようで、それでいてとっても難しいこと。それができる真白ちゃんは、すごく素敵な女の子です。
こんな子が働いてるお弁当屋さんなら、毎日だって通ってしまいそう。光太郎さんも、彼女のそんな朗らかさに癒されているんだと思います。
ほかほか心があたたかくなって、自分も新しく何かを始めてみたくなる。
『恋ごころトルク』は、そんな、ぬくもりに満ちたお話。
最後に、真白ちゃんと声をそろえてひとこと。
「タンデムをご所望です!」
失恋の後の憂さ晴らしは、気の置けない異性の幼なじみと、色気も何もない焼肉屋で。
誰にだって、理想はあるけれど。だけど理想はほど遠く、現実はずうっと手厳しい。
それならきっと、どこか妥当なところで折り合いをつけなければいけなくて。
恋愛なんてきっと、堅苦しい思いでするものじゃないから。
そんなふうにだべっていたら発覚したのは、幼なじみの意外な事実。
……ああ、うん、そっか。
うん、わたしも、アリなのかも。
つま先立ちのやめ方が、ほんの少しだけわかったような気がした
そんな、ある日の出来事。
――――――――
無理はしなくていい。焦らなくていい。
自分らしく、ありのままで。
誰かに言ってもらいたいそんな言葉を、作者さんはこのお話で伝えてくれています。
素敵なお話をありがとう!おかえりなさい!
今日もスマホは、遠く離れた先輩の名前を表示してはくれなくて
さみしさに涙が浮かんできても、すぐに部屋着のモコモコ生地に吸収される
だから、今あたしは泣いてなんかないです──
***
星が大好きで、やさしくて、自由な先輩
彼の気持ちを疑って、不安になったりもしたけれど
「さみしさを知っていると、もっと優しくなれるんだよ」
だけど今は、その魔法のような言葉を、思い出したから
名前を褒めてくれた日も
一番星の話をしてくれた日も
流星群みたいにキスを降らせてくれた日のことも
だいじな気持ち、もう、忘れないよ
《自分の一番星は見つかってる?》
きっともう、あの日の問いの答えは自分の中にある
――――――
切なくてあたたかい、冬の恋の話。
ぜひ、ご一読を*
鈴は鳴るように
水は掌から零れるように
何度も春はくるように
そんなふうに、あたしたちは変わった
馬鹿なことはできなくなった
炭酸よりも紅茶を好むようになった
仮初めの大人から、本当の大人に近付いていく
だから、いま
「 君にひとつ、告白がある。 」
なくした想いは、またいつか
ちがう場所で花ひらく
――――――――――――
おわりははじまり。だから、別れは悲しいだけじゃない。
幼なじみふたりは優しい時間を経て、それぞれの道に進んでいく。
作者さんいわく『欲張りなタイトル』も、このお話にぴったりでとても素敵。
ぜひ、ご一読ください*
桜の花びらに埋もれたスケッチブックを見つけたあの日、あたしは彼と出会った。
接点なんて何もなかったのに、その日からはじまった“かくれんぼ”の中で、少しずつ、彼への想いが募っていく。
「……探されても困るし、探されなくても困る」
こんなに一緒にいなきゃ、気がつかなかった。
絵をがんばる彼からは、近付くと油絵の匂いがすること。
彼の手は大きくて、少しだけヒンヤリしていること。
ずっと、忘れられずにいたから。
だからあたしは、迷わずに向かったんだ。
彼とはじめて出会った、桜の雨が降る、あの場所へ。
―――――――――――
やさしい四季の風景の中で紡がれる、不器用なふたりのお話。
一度は離れ離れになったふたりに、とてもドラマチックな展開が待っています。
ぜひ、ご一読ください*
今日はエイプリルフール。明日から、大学生。
新しい生活がはじまるけれど、だけどとなりに、きみはいない。
「私、ずっと泰秀のことが好きなんだ。」
だから、ズルい告白に乗せたホントの気持ちを、思いきってきみに伝えたら。
少しの切なさの後、嘘みたいなホントの奇跡が、起こった。
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春は出会いと別れの季節。今まで当たり前に過ごしてきた日常がなくなってしまうのはさみしいけれど、これからは、新しいふたりの関係を築いていける。
春特有のセンチメンタルな気持ちと、希望に溢れた素敵なお話。
ぜひ、ご一読ください*
桜を見ると、思い出す。
あの日、きみにこの気持ちを伝えられなかった。
勇気を振り絞って貰ったボタンは、今も制服の内ポケットから手放せないまま。
桜が散ったら、きっと、忘れられると思っていたのに。
「好きって言いたい────」
ずっと怯えて、逃げていたけれど。
それでも、あの人から勇気をもらったわたしはもう、きみに会いに行ける。
きみとわたしをつなぐ桜がなくても、道にある、春を辿って。
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すきな人にすきって伝えたい。だから、駆け出した。
とても甘酸っぱくてピュアな恋が、ここにあります。
青春真っ只中の方もそうでない方も、ぜひ、ご一読を*
遠くに行ってしまうだいすきな彼を、せめて笑って送り出したかった
いつもわたしに、元気をくれたきみ
いつもわたしに、笑顔をくれたきみ
だけどもうすぐ、きみはこの街からいなくなってしまう
「……朝奈、ありがとう」
「 桃野ともう少し、話がしたかった」
「ごめん。なんか、おせっかい」
やわらかな春風が、胸を揺らすとき
3つの告白が、あなたの心に新しい季節を運ぶ──
――――――――――――
春は出会いと別れの季節。
その中で繰り広げられる物語に、ほわりと心があたたかくなります*
引っ越ししてしまう朝奈くん、その彼をすきな桃野ちゃん、彼女と同じ学級委員の碓氷くん。
3人それぞれの切なる『告白』を、ぜひ、ご覧ください:)
きみがずっとそばにいてくれるなら、『嘘』は『嘘』のままでいいと、思っていた
「……なんで、私じゃなかったんだろう」
だけど、そう言ってきみが、真っ白い景色の中、涙を流すから
きみの悲しむ顔は、もう見たくないから
「……大好きだったよ」
だから僕は、告げた
あの日の嘘を消して、きみを解放するための、さよならの呪文を
――――――――――――
仲良しの幼なじみたちを引き裂くことになった、つらく悲しい出来事。
だけど最後には、切ないけれど前向きな、あたたかいラストが待っています。
ぜひ、ご一読ください*
美人さんで大好きな親友が魔女で、
いっつも他人のことを優先しちゃう幼なじみが王子様で、
……わたしは、ふわふわドレスのラプンツェル?
「…ラプンツェルなう」
なぜかコンセントからスマホは繋がってるし
閉じ込められてる塔は、思いのほか高いけど
「…魔女と王子は、どうして───」
魔女が隠した本音はやさしいし
きみの言葉で道はひらける
「絶対 見つけるから。迎えに行って、助けるから」
さくら色した新しい世界に
きっと、希望の花は咲く
――――――――――――
コラボしたおふたりが紡ぐ、なんて不思議で、素敵な世界。
あなたも、かわいらしいメルヘンな世界へ*
特別カッコイイってわけでもないし、
バスケ部っぽくないし、
全然女心を理解してない。
そんな、となりの席の児玉くん。
「…口説くよ。だって俺のこと意識して欲しいから」
あの日の放課後、そう言ってきみは顔を赤く染めた。
……児玉くん、 きみはズルいと思います。
――――――――――――
同じクラスの児玉くんに、意味深なせりふで迫られてしまった森さん。
そこに児玉くんと同じバスケ部の元カレまで加わって、最初から最後までほんわり胸きゅん、ときどきハラハラなお話です*
ぜひ、ご一読ください:)
止まってしまった時間を、前に進めるために。
あの教室で待つきみに、交換ノートの返事を書こう。
やさしい天使に、少しの魔法をかけてもらって。
これは夢の中の出来事だと、彼には言い聞かせて。
最後の言葉が『さよなら』じゃ、さみしすぎるから。
だから私は、そっとつぶやく。
「──また会おうね」
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ただ切ないだけじゃない、やさしさに溢れた別れのお話。
ぜひ、ご一読ください*
ほろ苦いビターな恋と、 ときめくスイートな恋と、 そしてちょっぴりオトナな恋。 作者である日生春歌さんは、とてもやさしい文章をお書きになる作家さん。 すべてのお話にこれからの展開を思わず想像させてしまうような、そんな魅力があって。 あなたのお気に入りのお話が、きっと見つかるはずです! 一粒でなんと三度もおいしい、素敵なバレンタイン短編集。 ぜひ、ご賞味ください*
ほろ苦いビターな恋と、
ときめくスイートな恋と、
そしてちょっぴりオトナな恋。
作者である日生春歌さんは、とてもやさしい文章をお書きになる作家さん。
すべてのお話にこれからの展開を思わず想像させてしまうような、そんな魅力があって。
あなたのお気に入りのお話が、きっと見つかるはずです!
一粒でなんと三度もおいしい、素敵なバレンタイン短編集。
ぜひ、ご賞味ください*
夏の終わりの、夕陽に染まる教室で、精一杯の想いを伝えた。
なのに返ってきた言葉は、今まで見てきた彼とは思えない、とても冷たいもので。
私だけに、キミは意地悪。
私だけに、キミは冷たい。
だけど、だけど。
冷たくされても、拒絶されても、ずっとキミが好きで。
だから、私は奏でる。
言葉よりも、仕草よりも、態度よりも、ずっとずっと、雄弁な。
キミに受け入れてもらえるような、私だけの、音色を──。
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冷たくされても意地悪されても、どうしても彼を嫌いになれない。
そんな純粋な梨音ちゃんと、なぜか彼女にだけ冷たい態度の水無月くん。
彼にもまた、抱えている問題があって……じれったい関係に胸がしめつけられます。
どこまでもピュアな、学園ラブストーリー。
ぜひ、ご一読下さい*
あの日、消えてしまいそうな彼をつなぎとめるように、彼の名前を呼んだ。
「……茶倉になら、いいかもなあ」
白くて、やわらかい雪が降る中。
そうつぶやいた彼の口から紡がれたのは、思いもよらないくろくてにがい過去の話。
だけど、でも。
そんな彼を、あたためてあげたいって、思ったの。
そんな彼でも、すきだなあって、思ったの。
ねぇ、だから。
君が凍えてしまう前に、わたしもそれを、背負っていきたい。
自分のことが許せない君を、わたしが代わりに許してあげたい。
いつか大人になって、“あのときはこどもだったな”って、笑えるときが来る日まで。
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寒い冬に、心がほわんとあたたかくなるお話です。
新しいふたりが生まれたばかりの放課後を、ぜひ1度、覗いてみてください。
いつだって私は、夢に向かって頑張るきみをいちばん近くで見てきた。
だけどもう、届かなくなっちゃったなあ、って。
そう、思っていたのに。
「俺は那智を置いて行ったりしないよ、ぜったい」
いつだってきみは、私の1番欲しい言葉をくれて。
彼の歩む姿が眩しくて、羨ましくて。私が勝手に、立ち止まってしまっただけなのだと。
この愛しい人は、いつだって──。
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差し出されたガラスの靴は、少し窮屈で。もう私には、これを履いて歩くことはできないのかもしれない。
だけど、きみが私を、選んでくれるのなら。
ただそれだけで、このガラスの靴は私のものなんだって、胸を張って言うことができるのです。
──芸能人の彼氏を持つ女の子の、葛藤とそれを乗り越えるまでの素敵ストーリー。
作者さまの持つ優しい雰囲気のお話で、ぜひみなさんもほっこりしてください*