プロフィール

川瀬みち
【会員番号】190587
川瀬 みちと申します。

ほんわかのほほんをモットーとしております。
なんだか時間の使い方が下手くそで、いつも時間に追われていますが、マイペースで歩いてます。
どうぞよろしくお願いします。ぺこり。

作品一覧

てのひらサイズの世界の中に

総文字数/5,556

その他6ページ

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どこかの誰かの 小さな世界。 想いが言葉になって 届く世界でありますように。 ※『異形の足跡』のBOOKをSS集として作り直しました。 完結済設定になっていますが、今後SSを上げる際はこちらに追加していく形になります。
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まだ少し暗い空に、薄い星と薄い三日月。 薄手の長袖でも風が冷たく感じる。 人気のないホームでひとり、夜明けを待つ。 2021.9.23 -公開
君と笑顔の日

総文字数/19,911

恋愛(ピュア)16ページ

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遠く、外に見える青空が綺麗で 「結婚しようか」 思わず溢れた僕の願いに、君は…… これは、生きることに割と慎重だった僕と、生きることを謳歌した、僕の大切な君の物語。 *2021.2.16 完結公開
世界が終わる音を聴いた

総文字数/102,815

その他149ページ

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世の中、うまくいかない。 嘆いた言葉は空気に溶ける。 その日見た空は、赤く、赤く。 太陽が、世界を染めていた。 2016.10.5~2016.11.24 *レビューありがとうございます* 小田真紗美 様、佳月弥生 様、坂野真夢 様
この街のどこかで

総文字数/6,607

恋愛(その他)10ページ

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“幸せになって欲しい” ただそれだけなのに 君を幸せにできる自信が欲しい。 “幸せになって欲しい” 私の幸せを どうして勝手に決めるのだろう。 この手を放すことが 果たして幸せなのか。 川瀬里桜&坂野真夢 主催 【ヘタレ男子企画】提出作品 ヘタレ男子×ケンカップル×同棲 2019.12.25 完結&公開

公開リスト一覧

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レビュー一覧

★★★★★
2021/02/18 21:52
ネタバレ
子は鎹、家族のあり方。

誰でも劣等感はある、というのは私の持論ながら昔から言われていることでもある。何を愛情とするのかで見えるものが変わる、というお話なのかなと。
子は鎹と言う言葉がある。「すず」と言う子が繋ぐ材木は姉とその旦那なのか、はたまた、自分と姉の旦那なのか。こうして字面だけ見ると少々不穏でもあるけれど物語はそのようにして始まる。物語が進むにつれて見えてくるのは「すず」が繋いでいたのは姉と、その旦那、そして自分という「家族」そのもの。辛い現実にも、希望の未来が見えるお話でした。

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★★★★★
2021/02/18 11:05
ネタバレ
諦めるにはまだ早い。

クロエの気の強さは、内に秘める愛情の賜物だと思う。
貴族令嬢の正しい心持ちの在り方なのかと納得するほど。
そしてそれが故に、自分に素直なようでいて、本当はとても自分を隠すのが上手になってしまっているのかもしれない。
聡明なクロエは現実をよく知っている。だからこそ諦めてしまっていたのかもしれない。そんな中で世界を広げてくれたバイロンに惹かれたのは必然だったと思わざるを得ない。「思考すること」が初めからできていた彼女に、それを深く追求することを求めたバイロンも、クロエ以上に聡明であって、自分の事となるとまたこちらも幸せを諦める。
臆病なのはふたりとも。けれどそれは多くの人が当てはまる。誰だって見えない先に進むのは怖い。けれど、どんな結末になろうとも幸せになるためにもがき、手を伸ばすことはその人の糧になるはずである。人は経験を積んで輝ける宝石になれるのだから。頑張れコンラッド!笑

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★★★★★
2020/10/20 21:47
ネタバレ
許し合うこと、認め合うこと。

自信を持つ事は互いに認め合えるようになった時が大きく関わるのではないかと思う。認められたいという感情は時に歪んでしまうことがある。羨望する気持ちは歪や醜い感情を生む。物語の登場人物はともすれば、皆正直だ。その正直さが自身の欲望に忠実になりすぎた結果、悲劇を生んだ。候爵は傀儡を手に入れて果たして幸せだったのだろうか。例えそれを手にしても欲望は無くならず、独りよがりなままでは幸せを手にすることはできなかったはず。
綺麗事だけで済まされないのは世の常で、だけど綺麗事を言えなくなればこの世界に希望はなくなる。そんなことを強く感じます。
それをこのお話から感じた時、書籍化された1作目はそれだけで面白く感じましたが、確かに序章のようなもので、三部作だからこそ伝わるものがあるのだと思いました。 
真夢さんが描きたかった世界が、真夢さんでしか描き得なかった世界が確かにここにありました。

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★★★★★
2020/10/20 13:48
ネタバレ
信じる強さ

三部作の2作目のお話です。私はこのお話には3つの要素が含まれていると感じています。1つにはベリカの醍醐味である恋愛。2つ目は軽いミステリ。この2つを主体にして物語は描かれていきますが、私にはこのストーリーに人間の本質を見ます。
それはおそらく、作家さんご本人の願いであり、憂鬱であり、根幹で、或いは一番書きたいのはそこなんじゃないかなと思うほど。
愛を信じたい、と作中の言葉に願いを感じます。純粋無垢な主人公の心が取り巻く環境の歪さを際立たせ、けれど、その心に当てられ関わった人物たちが変わり、それがさらに周りに影響を及ぼしていく。
このお話は更に続きます。お話のエンディング、引っ張り方はミステリ要素が顔を出し、物語自体を引き締めている気がします。歯車が噛み合うクライマックスに向けてのワクワクを感じられる終わり方でした!

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★★★★★
2020/10/17 01:19
ネタバレ
後悔からひとつ、踏み出すということ。

人の優しさに触れるとは、こういうことかなと感じました。
生きていれば沢山の後悔があって、前に進みたくてもひとりでは進みあぐねてしまうこともある。
けれど、差し出された手を取りあえば向かう先がどこであれ、一歩を踏み出すことができるかもしれない。
長く生きればそれだけぶん頑固になり、意固地になり、この物語のように老人ホームに入るようになれば若かった頃の自由さからは離れてしまうのかもしれない(若者は別の不自由さを感じているかもしれないけれど)。
サックスをきっかけに、後悔から踏み出そうとする二人は夕暮れの優しいオレンジに包まれていたのかな。
目を逸らしたくなるような後悔から、大好きだったサックスの音色を、演奏を、取り戻せますように。
優しくて温かいお話でした。

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